農業におけるブロックチェーン

admin が に投稿
Standfirst
ブロックチェーンはSDGsと親和性が高く、農業やサプライチェーンにおいて貧困や飢餓の解消、持続可能な生産・流通、気候変動対策に貢献します。トレーサビリティと金融包摂を通じて、透明性の高い社会の実現を支援します。
Image
DXTimes_Article
Publish date
Authors
Topics
Format

ブロックチェーンで進む持続可能な農業と流通

主要な産業でブロックチェーン技術の採用が進んでいます。貧困や平等、気候変動、教育、インフラストラクチャ―、土地・伊豆の管理などといった重要な課題に取り組むことを目的に定められたグローバルな目標の集合体であるSDGsですが、この国連の目標を支持することを表明している企業が現在では多数派になっているようです。

 

Image
農業ブロックチェーン1


主要産業には農業も含まれますから、ブロックチェーンを志向する企業にとって、貧困の撲滅や飢餓の撲滅、持続可能な農業の推進、食料安全保障の確保、安定した雇用の提供といった目標に向けた取り組みを前に進める機会があるはずです。

ブロックチェーンを採用すると従来の技術との比較において、さまざまな局面での透明性が高まり、説明責任を果たすことが容易になります。例えば貧困との闘いにおいて、より多くの人々に金融サービスのアクセスを提供できるようになると期待されています。
これは、ブロックチェーンが変更できない取引記録を作成し、効率的なデジタル金融サービスを構築することができるためです。

 

Image
農業ブロックチェーン2


また、サプライチェーンの局面では、製品の製造、農産物の生育が倫理的に問題なく行われていることを保証し、持続可能な生産、流通、消費をブロックチェーンにより支援することが可能です。トレーサビリティの重要性が指摘されてから長い年月が経過しましたが、センサー技術の向上とブロックチェーンの組み合わせによって、透明性と効率性を両立することができるようになりました。
 

農家・貧困・気候変動へのインパクト

トレーサビリティが確実になることは、農家が得るべき収入を公正に得ることができるようになることを意味します。また、資源の効率的な分配、地産地消またはそれに近い形でカーボンフットプリントを削減することで、気候変動対策に寄与することも可能です。

<参考情報>
2023’s top 4 tech trends in agriculture
These Are the Trends Shaking Up the Food and Agriculture Industry
 

Article No
1064

スマートグリッド

admin が に投稿
Standfirst
再生可能エネルギー時代に不可欠なスマートグリッドの仕組みと、AIとブロックチェーンによる電力の可視化・トレーサビリティ、クリーン電力がもたらす企業と社会の変化をわかりやすく解説します。
Image
wind-power
Publish date
Authors
Topics
Format

再生可能エネルギー時代の課題とスマートグリッド

再生可能エネルギーに追い風です。家庭や企業の電力消費量は、可視化が求められますが、常にメーターを注視していることはできませんし、電流には色がないので、トレーサビリティの確保は難しくなります。

スマートグリッドのグリッド(grid)は、窓など格子や格子状のもの、魚の焼き網などを差す言葉ですが、電気などの送電網という意味もあります。情報技術を活用することで、供給側である発電所、中継ネットワークである送電網(つまり、グリッド)、需要側である家庭や事業所の需要と供給を自動制御して、需要に応じて電力を効率よく配分する電力制御技術を持った賢い電力網をスマートグリッドといいます。

Image
スマートグリット1


AIとブロックチェーンが支えるスマートグリッド

ブロックチェーンとAIをスマートグリッドに統合する試みが各国で進んでいるようです。これまで難しいがゆえに消費サイドに詳細な情報が示されることはありませんでしたが、ブロックチェーン技術がスマートグリッドに統合されれば、透明性が増して、説明責任を重視するようになる可能性があります。

スマートグリッドはデジタル技術を使って需要と供給に関する情報をリアルタイムで監視して、送電を制御する電力網です。スマートグリッドの普及は再生可能電力の生成と供給にとってはたいへん重要です。

AIは、エネルギー需要、再生可能エネルギーの生産量、価格、蓄電の最適化などのための計算など大量データの分析に役立ちそうです。また、システムの監視、診断にもAIは役立ちます。
 

クリーン電力の可視化と信頼の革命

生産された電力が再生可能エネルギーであり、これが消費されるところでもその旨をリアルタイムで保証するには、ブロックチェーン技術が役立ちます。電力を消費する顧客が、供給源の情報を得るには、従来は供給側の言うことを信じるしかなかったかも知れませんが、ブロックチェーン技術を適用すれば、顧客が直接、供給源まで追跡することができるので、100%クリーンな電力かどうか明確に知ることが可能になります。
企業のエネルギー部門は社内のSFGs推進組織に対して胸を張って説明することができるようになります。これまでは、どこそこの発電所からどこそこの送電所を通じて供給されているという電力供給側の言い分を信じるしかなかったので大きく違ってきます。

 

Image
スマートグリット2


こうした事例の広がりは国レベルでもSDGsを達成することに寄与します。風力、太陽光、水力、その他のクリーンな電力がどのように作られ、自らが使っているかが可視化されることで、消費サイドの選び方にも変化が生じる可能性があります。

Article No
1063

技術とつながりで広がるオープンソースの可能性 — DrupalCon Nara 2025参加レポート

admin が に投稿
Standfirst
世界中のDrupalユーザーが集う国際カンファレンス「DrupalCon」。そのアジア開催として注目を集めた DrupalCon Nara 2025 が、歴史と文化が共存する奈良で開催されました。DXTimesでは、2日間にわたり現地取材を行い、最新の技術動向だけでなく、オープンソースコミュニティが持つ“学びの文化”と“つながり”に焦点を当ててレポートします。
Image
drupalcon-nara-2025-report
Publish date
Authors
Topics
Format

DrupalCon Nara 2025 が示した、オープンソースが生み出す“学びと共創”の力

世界中のDrupalユーザーが集う国際カンファレンス「DrupalCon」。そのアジア開催として注目を集めた DrupalCon Nara 2025 が、歴史と文化が共存する奈良で開催されました。DXTimesでは、2日間にわたり現地取材を行い、最新の技術動向だけでなく、オープンソースコミュニティが持つ“学びの文化”と“つながり”に焦点を当ててレポートします。
 

Drupal 最新技術の共有

DrupalCon Nara 2025では、初日から多くの注目セッションが行われました。その中でも当日の目玉のひとつが Dries Note です。詳細は以下をご覧ください。

このキーノートでも触れられている通り、冒頭では奈良市長によるスピーチが行われました。(奈良市長へのインタビュー記事はこちら)
 

キーノートの動画内容をまとめた記事はこちらでもご覧いただけます。
DrupalCon Nara 2025 Dries Noteまとめ記事(外部サイト:The DropTimes)

Image
会場の様子

 

技術が“その場で生まれ、育つ”熱量 — セッションで見えた実践型の学び

参加者の熱気がもっとも体現されていたのは、技術セッションです。
エンジニアによるセッション(スピーチ)では、高度で専門的な内容ばかりで、終了後には会場中から質問が飛び交い、同じ課題を持つ参加者同士が自然と議論を始める姿がとても印象的でした。
議論を聞いて終わりではなく、その場でPCを開き、発表内容をすぐに試す参加者が多数いる点が、まさにオープンソース文化そのもの。クローズドな場ではなかなか生まれにくい、スピード感のある知識共有とコラボレーションが目の前で展開されていました。
 

“誰でも歓迎される場所”を体現するコミュニティ文化

DrupalConは技術者のイベントというイメージを持たれがちですが、実際に会場を歩くと、エンジニア以外の参加者も数多く見られました。海外の参加者、教育関係者、フリーランス、クリエイターなど、多様なバックグラウンドを持つ来場者が交流しており、技術コミュニティにありがちな閉塞感はまったくありません。
 

言語や専門性の違いがあっても、参加者同士の距離は驚くほど近く、質問にも気軽に答え合う、非常にフラットな空気が漂っていました。
その様子から感じられたのは、 “心理的安全性”の高さです。それに加えて、Drupalに関わる人たちを通して、「親しみやすさ」「温かみのあるコミュニティ」「安心して学べる環境」といった要素を体感しました。
 

交流から見える、技術の外側にある課題感と可能性

今回特に印象に残ったのは、技術者だけでなく、非エンジニアの参加者も多かったことです。教育機関の方や、学生ながらイベント運営に携わる方など、普段のDrupalのイメージとは異なる層の人々が積極的に交流していました。


その中で見えてきたのは、「エンジニアと非エンジニアの間をどうつないでいくか」という、共通した課題感です。
技術が身近になり、DXが進むほどこの課題は大きくなっています。DrupalConの場では、役割や専門性を越えて自然に会話が生まれており、そこから学び合う姿は、コミュニティの成熟度の高さを示すものでもありました。
 

また、Drupalに関わる人たちの“明るさ”“オープンさ”を象徴するエピソードも。

DrupalConNara事務局として奔走していた海外スタッフに「日々の業務に加えての、コミュニティ活動は負担ではないか」と尋ねたところ、「人とつながるのが大好きだから全く疲れないし、楽しい!」と、笑顔で返ってきたのです。
その温かい価値観は、テック系イベントという枠を越えて強い印象を残しました。
 

なぜDrupalは選ばれ続けるのか — 技術と文化、両面から見えた魅力

今回のDrupalConを通じて浮かび上がったDrupalの本質は、「ただのCMS」ではなく、“学び続ける文化が組み込まれたプラットフォーム”であるということでした。
 

Drupalが持つ強み

  • 高い拡張性
  • セキュリティの信頼性
  • 世界中で支えられるコミュニティ
  • OSSならではの改善サイクルの速さ


これらは技術的な特徴ですが、それを本当に価値に変えているのは、コミュニティの姿勢と文化であることを強く感じます。
技術を学び、試し、仲間と議論する。そのプロセスそのものが、Drupalの価値を押し上げ、使い手の創造性を後押ししているのです。

 

まとめ — 2日間で見えた「オープン」がつくる未来のDXの姿

DrupalCon Nara 2025から、技術イベント以上のものを体感しました。
 

  • 人と人がつながる温かい文化
  • その場で試し、学びを深める空気
  • 専門性や役割を越えたオープンな対話
Image
会場の様子


どれも、これからのDX、そして「共創」に不可欠な姿勢です。
DXTimesとしては、今後もDrupalに関するニュースや学びを発信する際、このような“開かれたコミュニティ文化”を伝えることを大切にしていきたいと考えています。
技術だけではない、「人」がつくるDXの未来を体感する2日間となりました。


 

DXTimesでは、DXに関するサービスのご案内を行っております。お気軽にお問合せください。

DXTimesへのお問合せ 

Article No
1029

DX都市の未来は“歴史”にあり?─奈良市長に聞く、創造性を引き出す街づくり

admin が に投稿
Standfirst
1400年の歴史を持つ奈良で開催された DrupalCon Nara 2025。そこで行われた奈良市長へのショートインタビューでは、歴史と創造性、そしてDXが交わる“都市の未来像”が語られました。本記事では、参加レポートの一環として市長の視点を紹介します。
Image
drupalcon-nara-mayor-interview
Publish date
Authors
Topics
Format

DX都市の未来は“歴史”にあり?─奈良市長に聞く、創造性を引き出す街づくり

2025年11月、世界中からDrupalコミュニティのメンバーが集まる「DrupalCon Nara 2025」が開催されました。
1400年以上の歴史を持つ街・奈良に、最先端のテクノロジーコミュニティが結集しました。そこで、DXTimes記者のプラジが、奈良市の仲川市長へのショートインタビューをさせていただきました。
(この記事では、DrupalConNara2025参加レポートの一環として、市長インタビューの内容をお届けします。)

本記事の英語版はこちら:Mayor of Nara Embraced Global Drupal Community at DrupalCon Asia 2025(外部サイト:The DropTimes)

Image
奈良市長インタビュー

奈良市長(右)とインタビュアーのプラジ氏(左)、会場にて

 

奈良でDrupalConが開催されたことへの想い

プラジ:今回のDrupalConが奈良で開催されることをどのように感じていらっしゃいますか?

市長:

「Drupalに関わる皆さんとのお付き合いはまだ始まったばかりですが、
世界的な大会をこの奈良の地で、こんなに早く開催できるとは夢にも思っていませんでした。
市としても、コミュニティがもっと活性化し、世界に貢献できるよう力を尽くしていきたいと考えています。」

 

“創造性を引き出す都市”としての奈良の強み

プラジ:ITやクリエイティブ人材が集まる都市を目指す上で、奈良ならではの強みはどのような点にあると思われますか?

市長:

「テクノロジーが進化する今、人間の力をどう最大限に引き出すかが重要です。
その点、歴史や自然にあふれた奈良は、人間が本来持つ能力を高める環境として、世界でも類を見ない街だと思います。」

「歴史」と「自然」という奈良の根幹をなす要素、静かで豊かな環境だからこそ創造力が研ぎ澄まされる。そんな視点が印象的でした。
 

世界の文化を受け入れてきた奈良だからこそできること

プラジ:来場者や参加者に向けたメッセージをお願いします。

市長:

「奈良は日本の始まりの地でありながら、
世界中からさまざまな文化・宗教・文明を受け入れて育ってきた街です。
その意味で、世界中のDrupalコミュニティがこの2025年に奈良へ集まったことは、大きなチャンスだと思います。
このカンファレンスが、より平和で創造的な未来への変革のきっかけになることを期待しています。
奈良市もこれから応援していきますので、ぜひ私たちともつながってください!」

「歴史×テクノロジー×コミュニティ」が交差する奈良で、世界に向けた新たなイノベーションの芽が生まれようとしている。市長は、奈良という街の歴史を「ダイバーシティの積み重ね」として語り、力強いメッセージをいただきました。

Image
奈良市長の登壇の様子

DrupalConNara2025 オープニングの様子


 

歴史が未来を支える都市へ─奈良の挑戦は続く

DrupalCon Nara 2025 が示したのは、奈良が単なる“歴史の街”ではなく、「人の可能性を最大化する都市」としての新たなポジションを確立しつつあること。
歴史・自然・多様性が生み出す創造性。そして世界とつながるコミュニティの力。これらが重なり合う場所として、奈良がDXの舞台に立ったことには大きな意味があります。DXTimesでは引き続き、オープンソースコミュニティの動きも発信していきます。
 

 

奈良を活動拠点としてお考えの企業様へ
DXTimesでは、人と人、企業と企業、自治体とも繋がれるよう橋渡しも行っております。
お気軽にDXTimesへお問い合わせください。

お問い合わせ 


 

Article No
1028

DXを加速させる“共創の場”─DrupalCon Nara 2025 主催者に聞く、オープンコミュニティの価値

admin が に投稿
Standfirst
オープンソースが生み出す“共創の力”はいま、DXをどう動かしているのか。TheDropTimesに掲載された「DrupalCon Nara 2025」主催者の言葉から、オープンコミュニティが組織や社会にもたらす新たな変化を読み解きます。
Image
DrupalConNara2025-Michael-massage
Publish date
Authors
Topics
Format

オープンソースが生み出す“共創の力”はいま、DXをどう動かしているのか。海外メディアDropTimesに掲載された「DrupalCon Nara 2025」主催者の言葉から、オープンコミュニティが組織や社会にもたらす新たな変化を読み解きます。

※本記事は、英語メディアTheDropTimesに掲載された記事「"DrupalCon Nara 2025: Asia’s Drupal Community Unites in Japan’s Ancient Capital"(Alka Elizabeth執筆/2025年11月6日掲載)」を日本語訳、再構成したものです。

→原文はこちら

 

マイケル・リチャードソン氏が語る、DrupalCon Nara 2025の準備舞台裏

 

Image
drupalcon_michael

 

2025年11月16日から19日にかけて、日本の古都・奈良が世界のDrupalコミュニティの中心地となります。
ホテル日航奈良を会場に開催される 「DrupalCon Nara 2025」 は、単なるテックカンファレンスではありません。
日本でも屈指の歴史と文化を持つ都市を舞台に、テクノロジーとカルチャーが交差する特別なイベントです。

英語と日本語の両方で行われる50以上のセッション、ハンズオンの貢献デイ、そして地域文化に根ざした体験など、まさに「アジア版DrupalCon」と呼ぶにふさわしい新しい形のカンファレンスになる予定です。

 

「アジアのDrupalユーザーがつながる場を」

「DrupalCon Naraは、昨年のシンガポール大会に続く、アジアで2回目のDrupalConになります。」


そう語るのは、主要オーガナイザーのひとり、Michael Richardson さんです。

「シンガポールのときと同じく、アジア各国のDrupalユーザー、開発者、貢献者がつながり、お互いの経験を共有し、Drupalやオープンソースの魅力を広める場にしたいと思っています。」

今回の参加者数は、シンガポールと同規模の250〜300名を見込んでおり、そのうち約半数は日本からの参加者とのこと。日本のDrupalコミュニティがますます活気づいていることを示しています。

「アジアが今後のDrupal開発の中心的な存在になる可能性を秘めていることを、私たちは強く信じています。今回の開催も、その信念の表れです。」

 

初のバイリンガル開催と文化体験プログラム

今回のDrupalConでは、初めて 英日バイリンガル構成 が導入されます。
ボランティア翻訳チームの尽力により、すべての公式情報が英語と日本語で共有され、各時間帯には必ず日本語のセッションが設けられます。日本語話者も安心して参加できる構成です。

また、いわゆる「技術カンファレンス」の枠を超えた文化的なプログラムも企画されています。
なかでも注目は、「DrupalCon Nara トレジャーハント」。
11月16日(日)に開催されるこのイベントでは、3人までのチームが奈良市内を駆け巡り、ミッションをクリアしてポイントを競います。

「奈良は世界で最も美しい都市のひとつであり、何千年も続く豊かな文化遺産があります。
今回初めて“トレジャーハント”を導入し、参加者が奈良の魅力を体感できるようにしました。」

鹿と一緒にセルフィーを撮ったり、古寺で謎を解いたり、世界遺産の街を駆け抜けたり——。
単なる観光ではなく、Drupalの知識と奈良の伝承を組み合わせたチーム戦型の体験イベントになっています。

 

地元との連携と、誰もが参加できるカンファレンスへ

奈良という文化的に意義深い都市での開催には、さまざまな機会と挑戦があります。
リチャードソンさんは、地元との協力体制が非常に心強いと話します。

「奈良では市長の中川さんをはじめ、市の皆さんから多大なサポートをいただいています。
地元の学生もDrupalConに参加し、オープンウェブの価値や魅力を学べるようにする予定です。」

アクセシビリティとインクルーシブな環境づくりも重要な柱です。

「DrupalConは、Drupalと同じく“すべての人のための場”です。
開催地の選定においても、アジアの開発途上国からの参加者を含め、可能な限り負担が少なくアクセスしやすい方法を常に検討しています。」

Linux AustraliaやDrupal Associationの支援により、奨学金プログラムも充実。
地域を超えた参加を促進し、多様な声が交わる場が実現します。
もちろん、DrupalCon行動規範(Code of Conduct)に基づき、すべての参加者が安心して過ごせる環境が整えられています。

 

「数」よりも「影響」─成功の定義

主催者たちが目指すのは、単なる来場者数ではなく 「コミュニティに残る影響」 です。

「シンガポール大会で何よりうれしかったのは、アジア各地のDrupalコミュニティが再び活性化したことです。
コミュニティブースを設けることで、各国のミートアップやキャンプの主催者同士がつながり、物語を共有する場が生まれました。
その結果、フィリピン、マレーシア、インドネシアなどでミートアップが再開したのです。」

奈良大会でも、この流れをさらに広げることを目指しています。

「7月には東京で日本初の『Drupal Japan Contribution Day』を開催しました。
今回のカンファレンスでも、2026年以降の日本のDrupalに関する発表があるかもしれません。」

 

Drupalの新時代とともに

今回のDrupalConは、Drupalプロジェクト自体の進化と歩調を合わせています。
Drupal CMS、Canvas、AI連携 などの新しいツールが登場し、プロジェクトに新たな可能性と活力をもたらしています。

「最新のDrupalは、これまで以上に柔軟で革新的です。
Drupal CMSやCanvas、AIなどの新しい技術が加わることで、DrupalCon Asiaは“学び・協働・発信”の場としてますます特別な存在になるでしょう。」

 

感謝とともに

リチャードソンさんは、DrupalCon Asiaの開催は多くの人々の協力のうえに成り立っていると語ります。

「スポンサー、ボランティア、登壇者、Linux Australia、そしてDrupal Associationの支援があってこそ実現できました。
何千時間にも及ぶボランティアの尽力に、心から感謝しています。」

奈良の古寺や穏やかな鹿たち、そして秋の風景が、DrupalConで交わされる活発なアイデア・革新・協働のエネルギーと見事な対比をなしています。
Drupalのエコシステムに関わる人はもちろん、これから関わってみたい人にとっても、DrupalCon Nara 2025はきっと忘れられない体験になるでしょう。

 

DrupalCon Nara 参加申込方法

DrupalCon Nara 2025 参加申込は公式サイトから→ https://events.drupal.org/nara2025/registration-information

Image
DrupalCon Nara 2025

TheDropTimes/DXTimesは、DrupalConNara 2025 公式メディアスポンサーです

DrupalConNara の情報を発信してまいります

Article No
1023

オープンソースが生み出す共創の力〜DrupalCon Nara 2025が示す、組織変革の新たなヒント〜

admin が に投稿
Standfirst
奈良で開催される国際イベント「DrupalCon Nara 2025」を通して、DXの次なる潮流「共創型DX」を読み解くコラム。技術だけでなく、人・組織・文化がつながる“持続するDX”のヒントを探ります。
Image
drupalcon2025-dx
Publish date
Authors
Topics
Format

企業のDX推進において、いま注目されているキーワードが「共創」です。技術導入だけでなく、部門や職種の垣根を超えて“共に考え、共に作る”動きが求められています。
そんな「共創」の最前線を感じられる国際イベントが、2025年11月に奈良で開催されます。世界中のDrupalコミュニティが集う 「DrupalCon Nara 2025」 は、DX推進に携わる方にとっても見逃せない場となりそうです。
 

DXの次のステージは「共創」へ

これまで多くの企業が取り組んできたDX(デジタルトランスフォーメーション)は、システム刷新や業務効率化が中心でした。しかし、近年では「部門を超えた協働」「組織文化の変革」など、人や組織のつながりを軸にしたアプローチが注目を集めています。
オープンソースのCMS「Drupal(ドゥルーパル)」をテーマにした国際イベント DrupalCon Nara 2025 では、まさにこの“共創”を体現する取り組みが各国から共有されます。

 

エンジニアだけではない—多様な視点が集まるDrupalCon

DrupalConというと、エンジニア向けの技術カンファレンスという印象を持つ方も多いかもしれません。
しかし、今回のDrupalCon Naraでは、プロジェクトマネージャー、デザイナー、行政関係者、教育機関など、幅広い立場の登壇者が参加します。Drupalを使うプロジェクトには、開発者だけでなく、UXデザインや運用、マネジメントなど、さまざまな専門性が関わります。
異なる立場の人々が協力し合うことで、より持続的で柔軟なDXの実現が可能になります。

 

奈良から発信される、世界と日本のDX共創モデル

今回の会場となる奈良は、古来より文化と人が交わり、新しい価値が生まれてきた地。この地から、オープンソースを通じた「共創型DX」の可能性が世界へ発信されます。
世界ではすでに、行政機関・大学・企業がDrupalを採用し、透明性や柔軟性を兼ね備えたデジタル基盤を構築しています。DrupalCon Naraは、その成功事例を直接学び、日本のDX推進に生かせる絶好の機会です。

 

DX推進担当者が注目すべきポイント

DrupalConで注目したいのは、組織横断での変革を進めるための“仕組みと文化”です。

  • オープンソースによる柔軟な開発・運用体制
  • 職種を超えたプロジェクト推進の実践例
  • コミュニティが生み出す学びと連携の仕組み
  • 海外の行政DX・オープンガバメント事例


DX推進担当者にとっても、単なる技術トレンドにとどまらない「人・組織・文化のデジタル変革」を体感できるイベントとなるでしょう。

 

“共創”が組織を動かす—DXの本質へ

DXを成功に導く鍵は、最新技術そのものよりも、人と人のつながり、共感の力にあります。DrupalCon Nara では、世界中の参加者がオープンに議論し、共に学び、新しい発想が生まれます。
このイベントをきっかけに、「自社のDXは、部門を超えて共に作れているか?」そんな問いを改めて見つめ直す機会になるかもしれません。

 

DrupalCon Nara 参加申込方法

DrupalCon Nara 2025 参加申込はこちらから→ https://events.drupal.org/nara2025/registration-information

Image
DrupalCon Nara 2025

DXTimes は、DrupalCon Nara 2025 公式メディアスポンサーです

DrupalCon Nara の情報を定期的に発信してまいります

 

おすすめ関連記事

Article No
1022

家具のデジタルマーケティング【業界別デジタル化事例】

admin が に投稿
Standfirst
家具のデジタル化・DX(デジタルトランスフォーメーション)・デジタルマーケティングについて、独自の視点で解説しています。3Dプリンターが家具の設計と製造に大きな変革をもたらしたようです。
Image
DXTimes_Article
Publish date
Authors
Topics
Format

ジェネレーティブ・デザイン(generative design)とは、例えば工業デザイナーさんがCADなどを使って実行するデザインにAI(人工知能)技術を持ち込んだりすることで、1つのアイデアからたくさんの実現可能なデザインを発生させて、最適なものを素早く見つけ出すことだそうです。

この概念を使うと、家具のデザインにおいては設計のロジックの大部分が自動化され、同じデザインチームが生み出すことのできるデザインの種類を飛躍的に増やしたり、デザインそのものを強化したりすることができます。

 

Image
台所

 

また3Dプリンターも家具の設計と製造に大きな変革をもたらしたようです。

3Dモデリングは、実際に家具を作る前にその形状、色、配置、耐荷重、質感などをコンピュータ上で仮想的に設計する技術ですが、デザイナーはこれによって、最終的な作品を事前に目で見ることができます。その段階であれば特定の顧客からの要望に応じるカスタマイズの検討も容易になります。単に美的感覚からのデザイン変更ではなくて、その変更が家具の全体や部分の強度や、材質に関する要求条件に影響するかを予め、ほぼ瞬時に計算することができますから、椅子を作って座ったら脚が折れたなどということはなくなります。

さらに、3Dモデリングのように設計の段階であっても、あるいは、設計も製造も終わって、顧客に販売する段階であっても、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)によって、その家具が特定の場所、つまり、買う人の部屋の中に実際に置いた場合、どのように見えるかを示すことができます。スマートフォンは深度を精密に測定することが可能なので、自分の部屋を撮影すれば、そこに仮想的な(まだ買っていない)家具を持ち込んだら、どの程度の大きさで色や形の調和がどんな具合になるかを視覚的に示すことができます。

ARのゴーグルなどを併用すれば、消費者はPC画面ではなく、実際に目の前に広がる光景として、さらに顔の向きを変えたときの変化も含めて示せます。

 

Image
部屋

 

家具のデジタル・マーケティングでは、ソーシャルメディアの活用が進んでいるようですが、合わせてVRやARも実際に使われるようになってきています。

世界的なパンデミックによって、オフィスと自宅の間を通勤で往復することよりも、自宅での仕事をいかに快適にかつ効率的に行うかに人々の関心がシフトしていて、実際に各国で不動産業には活気があるようです。例えば北米などでは、夫婦ともに在宅勤務をするとなると、それぞれに個室が必要になったりして、通勤の便が多少悪くなる郊外に移転してでも、広い住宅を求める人が増えたそうです。

ミレニアル世代が不動産や家具の主要な購買層になっていく流れは止まりませんから、どんな業界であれ、ビジネスの成否やデジタルを活用できるかどうかにかかっていると言えそうです。

<参考情報>

おすすめ関連記事

Article No
1000

生鮮野菜・果物業界のDX

admin が に投稿
Standfirst
農業(1次産業)に、加工(2次)、流通・小売(3次)を組み合わせた、農業の6次(=1×2×3)産業化が進んでいます。
Image
DXTimes_Article
Publish date
Authors
Topics
Format

食品のロジスティクスの中でも、生鮮食料品の扱いには細心の注意が必要です。魚介類に比べれば常温での保管が比較的可能な野菜や果物も、貯蔵寿命には限界があり、腐敗を避けるためには徹底した温度管理を伴うサプライチェーンを構築して、状況を常に可視化しておく必要があります。電源の切れた冷蔵庫に入れて運んでいては意味がありません。

 

Image
マーケット

 

農業でもIoTやAIの活用が始まっていますが、野菜や果物については出荷の段階での選別に当たって以前からカメラによる画像処理技術が活用されていたようです。

野菜や果物は大きさ、重さ、形状、色(特に害虫や病気による変色)により出荷段階で選別が行われいます。

慣れた人が目と手を使って瞬時に選別する様子は見事ですが、人間は長時間に渡って作業をすると疲れてしまいます。AIは疲れ知らずで、同じ精度で何時間でも選別作業を続けますし、人の場合と異なり、見る目によってバラツキが生じる可能性も少なくなります。

 

食品ロスについてはいわゆる先進国では主に最終消費者に近いレベルで多く発生します。つまり、買う量が食べる量よりも多く、消費者が家庭などで食べずに廃棄してしまったり、鮮度を優先する小売店と消費者の選好によって、小売の現場で捨てられてしまったりする比率が高いそうです。これに対して途上国ではサプライチェーンの構築に難があるなどの理由から生産地と流通でもロスが発生しているようです。

 

Image
マーケット

 

世界的に見ると業界のイノベーションはIoTとビッグデータが牽引しています。データの収集と分析、データの正確な管理、意思決定に役立つ情報への変換などは、いずれも消費者に安全に食品を届けるために不可欠であり、業界が利益を生み出すためにも不可欠です。

スーパーマーケットの野菜や果物の売り場を見れば明らかなように、これらの産地は消費国から遠く離れている場合が非常に多くなっています。品質管理と安全性、トレーサビリティは業界の基本的な原則と言えそうです。

 

デジタル技術は生産者、梱包業者、配送業者、貿易業者、流通業者、小売業者のすべてにとって、チャレンジであり、情報のオーケストレーションによってすべてのプレイヤーが恩恵を受けます。

 

<参考資料>

おすすめ関連記事

Article No
999

ワイン産業のDX 【業界別デジタル化事例】

admin が に投稿
Standfirst
ワイン産業のデジタル化・DX(デジタルトランスフォーメーション)・デジタルマーケティングについて、独自の視点で解説しています。ワインの場合、トレーサビリティーが重要ですからデジタル化が重要ということになります。
Image
DXTimes_Article
Publish date
Authors
Topics
Format

ワインの産地は欧州から北米、さらにオーストラリア、南米と世界中に広がっています。

世界各地のワイナリーは地球温暖化に伴う気候変動などに対処するために、また、生産性や流通効率を向上させて、よりよいワインを届けるためにデジタル技術を活用しているようです。

活躍が目立つのはAI(人工知能)です。ワイン愛好家は少なくありませんが、ワインの目利きとなるとなかなか素人には難しいので、AIがソムリエ役を務めるサービスが生まれています。

また、ワインの場合、トレーサビリティーが重要ですし、高額で売買されるがゆえにラベルの偽造という問題もあるようです。ここではブロックチェーンやNFT(非代替性トークン)の活用が徐々に始まっています。

 

Image
ワイン蔵

 

そのほか、愛好家向けにはARなどを活用してそのワインのストーリーをラベルのQRコードを入口にして紹介する例があるそうです。

日本に輸入されるワインのボトルの裏などには産地や特徴、そのワインに合う料理などの情報が小さな文字で記されていることがありますが、どのワイナリーやブランドがどういったものなのかについて詳しい知識のない人にとっては売り場でスマホをかざすだけでさまざまな情報をビジュアルで得ることができれば、ただのラベルしかないワインよりも購買意欲が沸くに違いありません。

ワインの品質を調べるのにもテクノロジーが活用されています。イーノーズ(e-nose)は、エレクトリックの鼻のことで匂いや味を検出して数値化するセンサーです。このセンサーがワインなどの液体の生産と熟成のプロセスを追跡して、最終製品の品質の向上に役立っているようです。熟成プロセスなどの監視には、このほかに近赤外線分光法も使われますが、この分析と評価には機械学習が適用されます。

 

Image
ワイン

 

ブドウ畑ではカメラシステム、センサーネットワーク、機械学習モデルを組み合わせて、常に温度、湿度、その他の状態がモニタリングされます。そのほか衛星からの情報で広い農園の水分供給の状況などを把握する取り組みもあります。

ドローンやセンサーを使って害虫や大気中の汚染物質などをいち早く検出したり、先進的な天気予報情報を活用して雹を含むさまざまな気象条件からの被害を抑えたりといった具合に、長年の経験と勘が重視されたワイン産業は今ではハイテク技術なしには成り立たなくなってきているようです。

そのほかにもワイナリーやブドウ農園につきものの重労働をロボットに代行させる動きもあります。

コンピュータビジョン、機械学習、センサーアレイ、バイオメトリクス、リモートセンシング、ロボティクスなどなど、ワイン産業にはデジタル技術の活用が盛んです。

<参考情報>

おすすめ関連記事

Article No
998

ヘルスケア業界のDX ~ パーソナライゼーションの必要性 【業界別デジタル化事例】

admin が に投稿
Standfirst
ヘルスケア業界のデジタル化・DX(デジタルトランスフォーメーション)・デジタルマーケティングについて、独自の視点で解説しています。
Image
DXTimes_Article
Publish date
Authors
Topics
Format

医療法により病院などの医療機関は広告に対して規制を受けています。多くの病院やクリニックのWebサイトは主として診療時間やアクセス方法、主な診療科や院長名の紹介程度で、予約のための電話番号が記載されているといったものが一般的でした。

 

しかし、スマートフォンの普及により、かつて情報提供はインターネットを経由してパソコンへ、予約などのやり取りは電話を使って肉声でという区分は曖昧になってきました。今では多くの情報がPCやスマートフォンに対して届けられ、健康診断などの予約が可能なWebサイトも増えてきています。

 

しかし、ほとんどサイトは来訪者に適切なナビゲーションを提供していませんし、来訪者をきちんと個々の顧客として分析したり、分析に応じたエクスペリエンスの提供までは行っていません。

例えば、病院やクリニックのサイトを訪れる人の中には、自宅や職場の近くで特定の診療科を探している初診患者さんもいますし、かかりつけ医が何曜日にいるか確認する患者さんもいれば、入院患者を見舞おうとしている人、禁煙外来の有無や人工透析が可能かなど特別な調べものをしている人、製薬会社や医療機器メーカーの人などさまざまな人がいます。それぞれが違った目的で情報を探していたり、予約などの目的で病院とコンタクトしようと思っていたりします。

ただ、多くのサイトはペルソナの設定が不十分で、カスタマージャーニーを考慮せず、最大公約数的に冗漫な情報を羅列していたり、特定の訪問客に対しては不十分な情報しか提供できていない場合がほとんどでした。

 

Acquia社の日本を含むアジア太平洋地域の責任者であるChris Gibbs氏は、デジタル体験を考慮することで医療機関にも成長戦略が描けると述べています。彼によれば、顧客体験の立場から医療サービス提供者は、ウェブサイトの訪問者を以下のような視点で分析し、理解する必要があるそうです。

 

訪問者の意図を理解する

検索結果やソーシャルメディアでの評判を読んでから訪れた人もいれば、学生の長い休みや、花粉症や日本でいうお盆や正月など季節的な要因を背景に訪れる人もおり、こうした経路の分析に時期や時間の要素を重ねると訪問の背景を推測することができます。

 

満足度を測る

訪問者が早々に離脱したり、サイト内で迷子になっている場合、オンライン・エクスペリエンスの設計が不十分である可能性が高くなります。あるいは、予約に関する情報提供が上手くいっていないケースもあります。

一度の外来で解決せず、通院が複数回に渡る場合に、顧客との接点をオンラインにしておけば、継続的な関係を築くことができますし、さまざまな段階で満足度を測る方法を見つけて、満足のいく体験価値を提供すれば、医療機関であってもブランドとして、患者やその家族をブランドの伝道者にすることも可能です。そのためにはオンラインのレビューなどにも注目する必要が出てきます。病院の評判には、医師や設備だけでなく、受付や看護師に対する辛口のコメントが多いものですから、これらをフィードバックとして適切に活用すれば、医療サービスそのものの価値も高まります。

 

従業員満足度を高める

スタッフが院内だけでなく、オンラインで患者や家族との接点を持ってくると、スタッフのモチベーション向上にもつながります。また、スタッフからのフィードバックを集めることもデジタルのプラットフォームを活用して行うことが可能になります。

 

患者や家族に多様な選択肢が見えてしまうデジタル時代には、適切なデジタル体験を設計して提供しない限り、惹きつけておくことができません。反対によい体験を与えて、エンゲージメントを高めるができれば、患者や家族とつながり続けるだけでなく、バイラルによって新たな来訪者を惹きつけることもできます。

 

医療機関と言えども、未来のためには的確なデジタル戦略を立てて実践していく必要があるということでしょう。

 

 

 

<参考情報>

Article No
997
分析 を購読