Drupalに訪れる“これまでで最大の波” ─コミュニティ最高責任者Tim氏が語る、DrupalとAIの現在地

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Drupal誕生25周年に寄せた特別対談。Drupal Association の最高責任者Tim Doyle氏が、AIという「これまでで最大の波」に立ち向かう覚悟を語ります。嵐を突き進むバイソンの比喩、そしてDrupal CMSが切り拓くエキサイティングな未来とは。
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コミュニティ最高責任者Tim氏が語る、DrupalとAIの現在地

 2026年、世界中で愛されるDrupalは誕生から25周年という輝かしい節目を迎えました。この記念すべきアニバーサリーイヤーに合わせ、昨秋のDrupalCon Naraで語られたリーダーたちの貴重なメッセージを特別連載としてお届けします。

 

DrupalCon Nara 2025で実現したインタビュー

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(右)インタビューを受けるTim氏(DrupalCon Nara 2025会場)

2025年に奈良で開催された「DrupalCon Nara2025」。世界中のDrupal関係者が集うこの場で、Drupal Association の最高責任者(CEO)であるTim氏に話を聞く機会を得ました。(Tim Doyle 氏の紹介:https://www.drupal.org/u/tim-d)
 

 

Drupalという25年以上続くオープンソースプロジェクトを次の時代へ導く立場にあるTim氏は、Drupal Associationの中核メンバーとして、グローバルなDrupalコミュニティの成長と持続を担う存在です。
本記事では、Tim氏が語るDrupalを取り巻く環境の変化やDrupal CMSの登場、そしてAIがもたらす「これまでで最大の波」について紹介します。
※本記事では、Drupal創設者であるDries Buytaert氏のコメント部分に斜体(イタリック)加工を施しています。
 

Tim氏が見てきたDrupalの変化ー就任から約3年間で起きた大きなうねり

Tim氏がDrupalに本格的に関わるようになってから、約3年。
その短い期間の中でも、Drupalを取り巻く環境は大きく変化したそうです。特に大きな転換点となったのが、COVID-19を挟んだ前後の状況。
コロナ禍では、デジタルトランスフォーメーション(DX)の需要が急激に高まり、多くの組織でデジタル施策が進みました。
「コロナの間は、デジタルトランスフォーメーションを中心とした取り組みが非常に活発で、ビジネスも好調でした」
しかし、ポストコロナでは経済環境が変化し、Drupalの将来について疑問を抱く声も出てきたそうです。

「ポストコロナでは経済がやや低迷し、人々は『Drupalはこれからどこへ向かうのか』と考えるようになりました」

 

Drupal CMSの登場とその反響ー市場とGoogleからの注目

そうした状況の中で登場したのが、「Drupal CMS」。Googleを含めて大きな注目を集めたDrupal CMSは、わずか約18か月という短期間で構築からローンチまでが進められました。
「この18か月間で、構築からローンチまで本当に素晴らしい取り組みを行いました」
 

さらに、Drupal CMSはすでに次のフェーズへと進もうとしています。
「現在は、CMSの第2バージョンをまもなくリリースしようとしています」
このスピード感は、長い歴史を持つDrupalにとっても、象徴的な変化だと言えるでしょう。

 

AIがもたらす新たな転換点ー「逃げるのではなく、嵐に向かって進む」

Drupal CMSの動きと並行して、もう一つの大きな要素が加わりました。
それが、生成AI。
「生成AIという新たな要素も加わりました。AIは単なる施策の一つではなく、テクノロジーの捉え方そのものや、人々が日々の仕事にどう向き合うかを大きく変えつつあります」
 

AIに対して、不安を感じる人が多いのも事実です。しかしTim氏は、DrupalはAIを「歓迎している」と明言。
その理由を説明する際、Tim氏はDries BuytaerTim氏がDrupalConで語った、ある印象的なたとえを紹介しています。
「アメリカバイソンが嵐を乗り越えるために、あえて嵐に向かって走り込む。
嵐を最も早く抜ける方法は、逃げることではなく正面から突き進むことだ、というたとえです」
 

AIに対しても同じ姿勢が必要だとTim氏は語っています。
「私たちは、嵐に入る前からすべての答えを持っているわけではありません。
すでに嵐のただ中にいて、その中で試行錯誤しながら答えを見つけていく必要があります」
 

そして最終的には、Drupalはこの変化を乗り越え、より強い存在になると確信されています。
「どのような新しい世界が待っていようとも、Drupalはそれを乗り越え、より強い存在として前に進んでいける、非常に良い立ち位置にあると思います」

 

25年続くソフトウェアとしてのDrupalの今後ー「これまでで最大の波」の正体

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Tim-DrupalCon Nara 2025

DrupalCon Nara に登壇したTim氏(DrupalCon Nara 2025会場)

Drupalは25年続くソフトウェア。ソフトウェアとしては、非常に長い歴史を持っています。Tim氏は、これから訪れる変化を「これまでで最大の波になる」と表現しました。
「Drupalは25年の歴史を持つソフトウェアですが、今まさに次の進化と、新たなダイナミックな変化の瀬戸際に立っています」
 

 

その背景には、Drupal 7から8への移行で行われた構造的な変革があるといいます。
「DrupalはAIに対して非常に良いポジションにあります。それは、Drupal 7から8へ移行する際に行った構造的な変更によるところが大きいのです」
 

Tim氏は、これからのDrupalの進化、そして次の25年に強い期待を寄せていました。また、今回の来日を通じて、Tim氏は日本のDrupalコミュニティに対する認識を大きく改めたといいます。
「実際に訪れてみて、日本には活発で魅力的なプロジェクトに取り組む企業が数多くあることを実感しました。日本のDrupalコミュニティの強さは、非常に目が開かれる経験でした」


日本で初開催となったDrupalConは、Drupal Associationと日本のコミュニティとの関係を、より一段深いものへと押し進める象徴的な出来事となりました。最後にTim氏は、Drupalの未来について次のように語っています。
「Drupalの変革はとてもエキサイティングなものになるでしょうし、これからの25年が本当に楽しみです」

 

まとめ

Drupal CMS、そしてAI。二つの大きな変化が同時に進む今、Drupalは「これまでで最大の波」に正面から向き合っています。
逃げるのではなく、進む。答えは、進みながら見つけていく。Tim氏の言葉からは、25年続くオープンソースコミュニティとしての覚悟と、自信がはっきりと伝わってきました。
 

DXTimesでは、今後もDrupalの進化と、その背景にある思想を追い続けてまいります。

 

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1093

【第3回】25年以上続くDrupalコミュニティの秘密と、日本への期待

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多くのプロジェクトが消えゆく中、なぜDrupalは25年以上も進化し続けられるのか。創設者Dries氏が語る、持続可能なコミュニティの設計と日本市場や次世代への期待をまとめた連載完結編です。
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25年以上続くDrupalコミュニティの秘密とは

— Drupal創設者 Dries Buytaert 氏インタビュー3 —
2026年、世界中で愛されるDrupalは誕生から25周年という輝かしい節目を迎えました。この記念すべきアニバーサリーイヤーに合わせ、昨秋のDrupalCon Naraで語られたリーダーたちの貴重なメッセージを特別連載としてお届けします。全3回にわたってお届けしてきた創設者Dries Buytaert氏による特別連載も、本記事が最終回となります。

 

OSSが「続かない」中で、なぜDrupalは25年以上続いているのか

オープンソースソフトウェア(OSS)の世界では、多くのプロジェクトが生まれては消えていく時代です。技術的に優れていても、数年で開発が止まり、コミュニティが分散し、結果として使われなくなるケースは珍しくありません。その中で、Drupalは25年以上にわたり、世界中で使われ続けているOSSです。
Drupal創設者の Dries Buytaert 氏は、この「継続性」こそがDrupalの最大の価値のひとつだと語っています。

「Drupalは一時的なブームではなく、長期的に進化し続けることを前提に設計されてきました。」
では、なぜDrupalはこれほど長く続いてきたのでしょうか。その答えは、技術だけでなくコミュニティの設計思想にありました。

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国境を越え、多くのビジネスリーダーやエンジニアが彼の知見を求めて集結(DrupalCon Nara 2025 会場風景)

 

コミュニティが持続する仕組み

コントリビューション文化が「当たり前」として根付いている

Drupalコミュニティの特徴として、Dries氏が繰り返し強調するのがコントリビューション(貢献)文化です。Drupalでは、「使う人」と「支える人」が明確に分断されていません。
利用者自身が、何らかの形でプロジェクトに関わることが自然な行為として受け入れられているのです。
「オープンソースは、受け取るだけの関係では長続きしません。
何かしらの形で貢献することで、コミュニティは健全に成長します。」
 

貢献の形は「コード」だけではない

Drupalにおける貢献は、コードを書くことだけを意味しない。

  • ドキュメントの整備
  • バグ報告
  • 翻訳
  • イベント運営
  • 初心者へのサポート

こうした多様な貢献の形が正式に評価される仕組みが、参加のハードルを下げ、裾野の広いコミュニティを支えています。
「すべての人が優れたプログラマーである必要はありません。それぞれの得意分野で関われることが重要です。」
 

情報発信の変化とローカライズの重要性

ドキュメント中心から、動画・対話型へ

Drupalコミュニティの情報発信も、時代とともに変化しています。かつてはテキスト中心だった公式ドキュメントに加え、現在では

  • 動画コンテンツ
  • セッションアーカイブ
  • カンファレンス配信

など、学びやすい形式が重視されるようになってきています。
Dries氏は、これを「新しい世代にとって自然な変化」だと捉えています。
「学び方は世代ごとに変わります。だからこそ、伝え方も進化し続ける必要があります。」
 

翻訳・ローカライズがコミュニティを広げる

もうひとつ重要なのが、翻訳とローカライズです。英語が中心になりがちなOSSの世界において、母国語で情報を得られることは参加のハードルを大きく下げます。
Dries氏は、日本を含む非英語圏のコミュニティに対し、翻訳活動の価値を強調しています。
「翻訳は単なる作業ではなく、コミュニティを広げる重要な貢献です。」
 

日本の開発者・企業へのメッセージ

Meetupという「顔の見える場」の力

Dries氏が特に重視しているのが、Meetupの存在です。オンラインが主流になった今でも、実際に顔を合わせる場には特別な意味があり、日本各地で行われているDrupal Meetupは、これからの成長において重要な基盤になる、と語ります。
「Meetupは信頼を築く場です。
人と人がつながることで、コミュニティは強くなります。」
 

若い世代への期待

またDries氏は、若い世代の参加に大きな期待を寄せています。大学や教育機関との連携、学生のコミュニティ参加は、Drupalの将来を左右する要素のひとつです。
「次の25年を支えるのは、今の若い開発者たちです。」
日本においても、次世代が自然にOSSに触れ、参加できる環境づくりが重要になっています。

 

まとめ|コミュニティがあるからDrupalは続く

Drupalが25年以上続いてきた理由は、単に優れたCMSだったからではありません。

  • 多様な貢献を受け入れる文化
  • 変化し続ける情報発信
  • ローカルコミュニティの存在
  • 次世代への投資

コミュニティそのものが進化し続けてきたからこそ、Drupalは続いているのです。今後もDrupalConをはじめとしたイベントは、その中心的な役割を果たし続けることでしょう。

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DrupalConNara2025

Dreis氏を囲むコミュニティイベント参加者(DrupalCon Nara 2025 会場にて)


 DXTimesとしても、この連載を通じてDrupalというソフトウェアだけでなく、それを支える思想とコミュニティの価値を伝えてきました。
この第3回をもって連載は完結しますが、Drupalの物語はこれからも世界各地や日本で続いていく様子を発信し続けていきます。
 

連載記事

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1088

【第2回】なぜDrupalは「企業・行政」に選ばれ続けるのか

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なぜDrupalはミッションクリティカルな企業や行政に選ばれ続けるのか。創設者Dries氏が、データ主権を守る「抽象化レイヤー」や、人間が最終判断を行うAIガバナンスなど、信頼されるデジタル基盤としての設計思想を明かします。
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セキュリティと信頼性から見る、Drupalの強み

— Drupal創設者 Dries Buytaert 氏インタビュー 2 —


2026年、世界中で愛されるDrupalは誕生から25周年という輝かしい節目を迎えました。この記念すべきアニバーサリーイヤーに合わせ、昨秋のDrupalCon Naraで語られたリーダーたちの貴重なメッセージを特別連載としてお届けします。

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会場からの質問に回答するDreis氏(DrupalCon Nara 2025)

なぜ今、「企業・行政×Drupal」なのか

第1回では、Drupal創設者 Dries Buytaert 氏が語る「AI時代におけるオープンソースの進化」を紹介しました。
AIという大きな技術変革の中で、Drupalは“恐れ”よりも“可能性”を選び、慎重かつ思想的に進化しようとしています。
では、そのDrupalがなぜ長年にわたり、企業や行政機関といったミッションクリティカルな領域で選ばれ続けてきたのか。
その答えは、「セキュリティ」と「信頼性」に対する一貫した姿勢にあります。
本記事では、Dries氏の言葉をもとに、Drupalがエンタープライズや公共分野で評価される理由を紐解いていきます。

 

日本企業は「慎重」、だが目指すゴールは世界共通

インタビューの中でDries氏は、日本企業についてこう語っています。
「日本の組織は、新しい技術の導入に慎重だと感じています。」
 

実際、日本ではオンプレミスからクラウドへの移行も、欧米に比べて時間を要しています。
AIに対しても同様に、「セキュリティ」「データの扱い」を理由に慎重な姿勢がとられています。
しかしDries氏は、同時にこうも指摘しています。
「ただし、目指しているゴールは世界中で共通です。少ないリソースでより多くの成果を出し、顧客体験を向上させたい。」
効率化、ROIの向上、より良いユーザー体験。これらは日本企業も、海外企業も変わらない課題です。
AIは、それらを大きく前進させる可能性を持つ。
だからこそDrupalは、「慎重さ」を前提にしながらも、企業・行政が安心して使えるAI活用を模索しているといえます。
 

データを「外に出さない」AIという選択肢

利用者自身がコントロールする

Drupalが重視しているのは、「すべてをAIに任せる」ことではありません。
むしろ、どのデータをAIに渡すのかを、利用者自身がコントロールできることを大切にしています。
「企業や政府機関にとって、データは最も重要な資産です。それを無条件に外部へ渡すべきではありません。」
Drupalでは、AIを活用しながらも、

  • 機密情報は外に出さない
  • 内部データは内部で処理する

といった設計が可能になるよう配慮されています。

データ主権を重視した設計思想

そこでDries氏は、Drupal AIの特徴として「抽象化レイヤー(abstraction layer)」の存在を挙げていました。Drupalが企業・行政から信頼される最大の理由のひとつが、このデータ主権を重視した設計思想です。これにより、組織は以下のような選択が可能になります
 

  • 利用するAIプロバイダを用途ごとに選択できる
  • OpenAIなどの外部クラウドに依存しない構成が可能
  • 自社データセンターやオンプレミス環境でAIを動かせる
  • 個人情報や顧客データを外部に送らずに済む

つまりDrupalは、「AIを使うか/使わないか」ではなく、「どのAIを、どこで、どう使うか」を組織が主体的に決められる設計を提供しているのです。
これは、セキュリティやコンプライアンスが最重要視される企業・行政にとって、大きな安心材料となります。
 

「AIが勝手に動かない」ためのガバナンス設計

もうひとつ、Drupalが強調しているのが透明性とガバナンスです。
Drupalでは、AIが関与するすべての変更や提案について、

  • 何がAIによるものか
  • なぜその提案が行われたのか

を可視化する仕組みが用意されています。
さらに、

  • AIの操作には人間のレビュー・承認を必須にできる
  • 最終判断は必ず人が行う

という「Human in the Loop(人間が最終判断する)」設計が徹底されています。

「私たちは、AIがすべてを勝手に決める世界を望んでいません。プライバシーや信頼を損なうことがあってはならないのです。」
ブラックボックス化しがちなAIに対し、説明責任と統制を組み込む。この姿勢こそが、Drupalが“企業・行政向けCMS”として評価される理由なのではないでしょうか。
 

オープンソースであることが「安心」につながる理由

一見すると、「オープンソース=不安」と感じる人もいるかもしれないですが、Drupalの場合、その逆です。

  • ソースコードが公開されている
  • 世界中の開発者によるレビューが行われている
  • 問題が隠されず、改善が積み重ねられる

この透明性こそが、長期的な信頼につながっています。
またDrupalは、非営利団体であるDrupal Associationによって運営され、
 

  • DrupalConなどのイベント収益
  • 認定パートナープログラム
  • 広告・協賛

といった収益をすべてプロジェクトに再投資されています。
営利目的に振り回されず、公共性を保ちながら進化し続けている点も、行政・大企業にとって重要な評価ポイントとなるでしょう。
 

まとめ|選ばれ続ける理由は「思想」と「設計」にある

Drupalが企業・行政に選ばれ続ける理由は、単なる高機能CMSだからではありません。
「AIはあくまで支援役です。最終的な判断は、人間が行うべきだと考えています。」
というDeris氏の言葉にあるように、それを実現できる

  • データを守る設計
  • 人間が最終判断するAI
  • 透明性の高いオープンソース
  • 長期運用を前提としたガバナンス

これらすべてが、「信頼できる基盤」としてのDrupalを形作っているのです。

次回【第3回】では、25年以上続くDrupalコミュニティの秘密と、日本への期待について、Dries Buytaert 氏の言葉をもとにさらに深掘りしていきます。

Article No
1087

【第1回】AI時代に、オープンソースはどう進化するのか— Drupal創設者 Dries Buytaert 氏インタビュー —

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Drupal誕生25周年、創設者Dries Buytaert氏が語る「AI時代のオープンソース」とは。AIはOSSにとって脅威か、それとも進化の力か。AIファーストの世界を見据えた、Drupalの今後10年のビジョンを紐解きます。
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AI時代に、オープンソースはどう進化するのか

ーDrupal創設者 Dries Buytaert 氏インタビュー 1 ー

 2026年、世界中で愛されるDrupalは誕生から25周年という輝かしい節目を迎えました。この記念すべきアニバーサリーイヤーに合わせ、昨秋のDrupalCon Naraで語られたリーダーたちの貴重なメッセージを特別連載としてお届けします。
 

四半世紀にわたりWebの進化を支えてきたDrupalですが、今まさに「次の25年」に向けた新たな進化の瀬戸際に立っています。これまでの長い歴史の中でも類を見ない大きな変革の時に、私たちは何を指針とすべきでしょうか。
 

なぜ今、このインタビューなのか

AIが急速に進化し、WebやCMSの在り方そのものが問われる時代に入りました。生成AIの登場は、単なる技術トレンドではなく、Webの構造や運用、そして「誰がどのようにWebを作るのか」という前提を大きく揺さぶっています。
Drupalは約25年にわたり進化を続けてきたオープンソースCMSです。その創設者であるDries Buytaert氏は、いま訪れているAIの波をどのように捉え、Drupalをどこへ導こうとしているのでしょうか。本記事では、DrupalCon Nara 2025の文脈を踏まえつつ、Dries氏の言葉をもとに「AI時代のオープンソース」について紐解いていきます。

※本記事では、Drupal創設者であるDries Buytaert氏のコメント部分に斜体(イタリック)加工を施しています。
 

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Dreis氏とDXTimes記者(DrupalCon Nara 2025 会場にて)

25年続くDrupal、次の10年で何が起きるのか

Dries氏は、Drupalのこれまでを振り返りながら、今後10年を見据えたビジョンをこう語ります。
Drupalが誕生した当時、Googleはまだ非公開企業で、モバイルインターネットも存在していませんでした。その後、Webは何度も大きな転換点を迎えてきましたが、Dries氏は「AIは、これまで以上に大きな変革になる可能性がある」と指摘します。


「いま私が最も注力しているのは、Drupalが“AIの嵐”を乗り越え、AIファーストの世界でも価値あるCMSであり続けることです。この取り組みだけで、正直これから10年は忙しくなるでしょう」


AIは非常に速いスピードで進化していますが、Dries氏は多くの組織が本格的にAIを活用するのは、5〜7年先になるとも見ています。その長い時間軸の中で、DrupalとAIをどう結びつけるかが、最大のチャンスであり、同時に最大の課題だと語ります。
 

AIは脅威か、それともチャンスか

AIについて、オープンソースコミュニティでは「怖い存在」と捉えられることも少なくありません。この問いに対し、Dries氏は率直な感情を明かします。
「正直に言うと、私自身もAIは怖いです(笑)。でも同時に、とてもワクワクしています」
その理由は、AIがDrupalを「より多くの人にとって使いやすい存在」に変える可能性を秘めているからです。Drupalは高い柔軟性と拡張性を持つ一方で、学習コストが高いという課題を長年抱えてきました。
Dries氏は、AIがその壁を下げ、より多くの人がオープンソースでWebサイトを構築できる未来を描いています。
 

「AIは、Drupalの採用を広げ、何百万人もの人たちがオープンソースでWebを作れるようにする力を持っています。怖さもありますが、同時に非常に強力なイネーブラーでもあるのです」
 

Drupalが持つ「AI時代に向いた強み」

Dries氏は、DrupalにはAI時代において特に相性の良い特性があると語ります。
 

  • 構造化されたコンテンツ
  • バージョン管理・リビジョン管理
  • 厳密な権限管理やワークフロー

これらはすべて、AIと組み合わせることで真価を発揮する要素です。
「Drupalの技術的な強みは、AIファーストの世界にとても適しています。AIによって、これらの強みをさらに増幅させることができるのです」
だからこそDries氏は、AIを恐れて距離を取るのではなく、「価値観と原則に基づきながら、AIとともに進化する」姿勢が重要だと強調します。
 

日本企業が懸念する「AIとセキュリティ」への答え

日本企業は、新しい技術の導入に慎重だと言われます。クラウドの普及が他国より遅れた背景には、強いセキュリティ意識がありました。AIについても同様の懸念がある中で、Drupalはどう向き合うのでしょうか。
Dries氏は、日本企業と対話を重ねる中で感じた共通点をこう語ります。
「日本の企業も、世界中の企業と同じ目標を持っています。限られたリソースでより多くの成果を出し、より良い顧客体験を提供したい、という点です」
その上で、Drupal AIの設計思想として紹介されたのが「抽象化レイヤー(abstraction layer)」です。

 

データを外に出さないAIという選択

  • Drupalでは、特定のAIベンダーに依存しない仕組みを用意しています。
  • 利用するAIプロバイダを用途ごとに選択可能
  • 自社サーバー上で動くローカルLLMの利用も可能

個人情報や顧客データを外部クラウドに送らずにAIを活用できる
これにより、日本企業が特に重視する「データ主権」や「情報管理」の要件にも対応できます。
 

人間が最終判断するAI

さらにDrupalでは、AIの提案や変更を可視化し、必ず人間が確認・承認できる仕組みを重視しています。
「私たちは、AIが勝手にすべてを決める世界を望んでいません。最終的には、人間が責任を持って判断する。そのためのガバナンスと透明性を大切にしています」
 

オープンソースだからこそ、AIと向き合える

Dries氏の言葉から一貫して伝わってくるのは、「オープンソースの価値観」です。
ブラックボックス化しがちなAI技術に対し、透明性を保ち、選択肢をユーザーに委ねる。その姿勢こそが、DrupalがAI時代においても信頼され続ける理由なのかもしれません。
「私たちは、原則や価値観に基づいてAIと向き合いたい。ただ便利だから使うのではなく、慎重に、しかし前向きに進化していくことが大切です」

 

まとめ|AI時代におけるオープンソースの可能性

AIは、オープンソースにとって脅威であると同時に、大きな可能性でもあります。Drupalはその最前線で、「人を中心に据えたAI活用」を模索しています。
次回【第2回】では、なぜDrupalが企業や行政といったエンタープライズ領域で選ばれ続けているのか、その理由を「セキュリティ」「ガバナンス」「長期運用」という観点から掘り下げていきます。

Article No
1086

開催まであとわずか!DrupalCon Nara 2025の見どころをご紹介

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日本の最初の都として、そしてシルクロードの終着点として、さまざまな文化と技術を受け入れてきた街・奈良。その地で、世界のDrupalコミュニティが集う「DrupalCon Nara 2025」が開催されます。伝統とテクノロジーが交わり、日本のデジタル変革(DX)の新しい章が始まります。
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DrupalCon Nara「伝統とテクノロジーが交差する街=奈良」で開催

2025年11月17日(月)〜19日(水)、DrupalCon Nara 2025 がついに開催されます。
会場はJR奈良駅直結のホテル日航奈良。アクセスの良さと、歴史と文化が息づくロケーションが魅力です。

「伝統とテクノロジーが交差する街・奈良」で行われる今回のDrupalConは、まさに“日本のデジタル変革(DX)の始まりの地”として象徴的な意味を持ちます。
長い歴史の中で、奈良は多様な文化・思想・技術を受け入れながら進化を重ねてきた場所。そんな奈良で、世界中の開発者・デザイナー・ビジネスリーダーが未来のDXを語り合う──まさに「伝統の上に立つイノベーション」の瞬間がここにあります。

英語・日本語両対応で、40以上の専門セッションが予定されており、世界規模での知識交換と交流が実現します。

 

基本情報

DrupalCon Nara 2025

 

受け継ぎ、つなぎ、創り出す——奈良という場所の力。

日本の最初の首都が置かれ、シルクロードの終着点として多様な文化と技術を受け入れてきた奈良。そこは、外から来たものをただ取り入れるだけでなく、自らの文脈に合わせて再構築し、新しい価値を生み出す力を持つ場所です。
いま世界がDX(デジタルトランスフォーメーション)の新しい時代に向かう中で、奈良はまさに“日本の変革のはじまりの地”として、次のイノベーションを語るにふさわしい舞台。
シルクロードが文化を運んだように、DrupalCon Naraは世界中の知と情熱をつなぐ“デジタルシルクロード”になります。

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【見どころ&ここがポイント!】

特別アクティビティプログラム、奈良で宝探し!

奈良の街全体が、今年だけの特別な宝探し、「Treasure Hunt」の舞台に!
古都の石畳や静かな社寺、現代アートや自然の風景を巡りながら、Drupalのスピリット=“探究と創造”を体験するアクティビティです。
11月16日(日)開催が予定されています。カンファレンス前日に奈良を五感で感じられる人気プログラムです。DrupalConとは別の申込となります。

 

Contribution Day — “知る”から“創る”へ

DrupalCon Nara 2025では、世界中の開発者や愛好家が一堂に会し、オープンソースの未来を共に築く「Contribution Day」が開催されます。

経験の有無を問わず、誰もが参加可能。初心者もベテランも一緒にコードを書き、翻訳やデザイン、ドキュメント改善など、多様な形でDrupalの成長に貢献できます。

DrupalConは「知る」だけでなく、「参加する」イベント。奈良という“はじまりの地”で、世界と肩を並べながら学び、創り、つながる—
DX時代の“共創”を体感する一日が、ここにあります。

 

セッション&トラックのハイライト

DrupalConでは毎回、幅広いトピックが扱われます。今回のNaraでは特に以下の3トラックが注目ポイント。

  • 開発トラック:コーディング、アーキテクチャ、パフォーマンスなど、最前線の技術を共有

  • デザイントラック:UX/UI、アクセシビリティ、ビジュアルコミュニケーションの最適解を探る

  • ビジネス&リーダーシップトラック:DX推進や組織変革、グローバル展開のリアルを学ぶ

日本語と英語が交差する国際的なセッション構成も見どころです。

 

コミュニティ&ネットワーキングの機会

DrupalConは“講演を聞く場所”ではなく、“世界とつながる場所”でもあります。
世界中の開発者、デザイナー、ビジネスリーダーが奈良に集まり、知識や文化を超えた交流が生まれます。新しいパートナーやメンターと出会い、未来のコラボレーションが生まれるかもしれません。

 

奈良という“体験”

DrupalCon Naraのもう一つの魅力は、「カンファレンス+旅」の体験。鹿と出会う朝、静かな寺院の散策、夜の路地裏で語り合う時間。
奈良という土地そのものが、DrupalConのテーマ「つながりと循環」を体現しています。週末や前後に少し時間を作って、街歩きやカフェ巡りを楽しむのもおすすめです。

 

まとめ | 日本から、世界へ

DrupalConが日本で開催されるのは、今回が初めて。
それは国内Drupalコミュニティにとって大きな節目であり、長年積み重ねてきた情熱と努力が結実した瞬間でもあります。

アジア、そして世界に向けて——奈良から、新たな歴史が始まります。

古都・奈良を舞台に、伝統とテクノロジー、文化とDXが出会う特別な3日間!DrupalCon Nara 2025は、“過去から未来への橋渡し”であり、“次の時代を創る原点”です。
世界とつながりながら、自分自身の“はじまり”を見つけに来てください。

 

DrupalCon Nara 参加申込方法

DrupalCon Nara 2025 参加申込は公式サイトから→ https://events.drupal.org/nara2025/registration-information

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DrupalCon Nara 2025

DXTimesは、DrupalConNara 2025 公式メディアスポンサーです

DrupalConNara の情報を発信してまいります

Article No
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Drupalの基本を学ぼう(2)〜Meetup Nara での学びをシェア〜

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Drupal(ドゥルーパル)って何?Drupalは難しい?どのようなサイトに使われているの?Drupalのセキュリティって?Drupalの基本知識を学ぶことで、エンジニアでなくてもキャリアの選択肢が広がります。今回も、DX(デジタルトランスフォーメーション)の力でキャリアの可能性を広げるイベント、Drupal MeetUp Nara で共有した内容をもとにしています。
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Drupalでできることって?
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先日開催されました『子育てとキャリアの両立』をテーマにした、DXの力でキャリアの可能性を広げる Drupal MeetUp Nara 内で、「Drupal」について紹介がありました。

 

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Drupalでできることって?

 

ご参加いただけなかった方のためにも、Drupal(ドゥルーパル)とは?Drupalってどんなことができるの?というDrupalの基本となる内容を、当日のスライドを辿りながらDXTimesでもご紹介いたします。

(Drupal Meetup Nara は定期的に開催されています。第二回目の様子はこちらから。)

 

Drupal(ドゥルーパル)というCMSってなに?

 

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DrupalというCMSってなに?

 

Drupalは、世界で広く使われている、オープンソースCMSの一つです。特に大規模サイトや、強固なセキュリティが求められるサイトに使われています。特に柔軟性と拡張性の高さが特徴です。

 

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Drupal CMSの説明

 

Drupal を使ったサイトとは?

Drupal には優れた特徴が多くあるため、世界中で多くのサイトに活用されています。

 

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Drupalってどんなところで使われている?

 

Meetup Nara当日は、海外での事例として、LA市役所などの公の機関、テスラ・ウェザーチャンネル・プリンセスクルーズなどの大手企業のサイトを通して、多機能による質の高いデジタル体験がDrupalで実現できることをご紹介しました。

サービスや製品のイメージに合わせたWebサイトを制作したり、タイムリーな情報提供や会員登録などをスムーズに実現するために、Drupalの機能が役立っています。

💡他の導入事例も、こちらからご覧いただけます。Drupal ケーススタディ
 

Drupal を使うメリット

Drupalは機能がたくさん備わっていたり、使いたい機能を組み合わせたりできるため、Webサイトを制作する方には便利で使いやすいだけでなく、サービスを利用するサイト利用者への高い満足度を提供できます。

 

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Drupalって顧客の体験価値を変革する最高のDXツール

 

LP(ランディングページ)もスムーズに作成

Drupalでは、サービスや製品を紹介するLP(ランディングページ)もイメージに合わせて作成することができます。Meetup Naraでは、エンジニアでないスタッフが作成したLPを、実際にご覧いただきました。

 

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LP(ランディングページ)ってなに?

 

Drupal の最新情報

MeetUp Nara では、最新情報も毎回取り上げています。

今回は、2025年2月に Drupal.org (コミュニティ)のセキュリティ専門チームによって発表された最新の修正についての解説です。最新のセキュリティ基準に準拠することで、常に安全で安定したシステム運用が可能となるのです。

 

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Security Advisoryの仕組み

 

世界中のエンジニアに支えられて、強固なセキュリティが保たれているのも、Drupalの特徴の一つです。

 

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Drupal Coreリリース情報

 

 Drupalの基本について、こちらの記事でも紹介しています。Drupalの基本を学ぼう〜Drupalってなに?〜

 

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Drupal Conってなに?Drupalの基本を学ぼう(3)〜Meetup Nara での学びをシェア〜

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Drupal Con とは?世界が注目する祭典「DrupalCon」や、Drupalの交流会やイベントについてわかりやすく解説しています。継続的にDrupalの基本知識を学ぶことで、エンジニアだけではないキャリアの選択肢が広がります。DXの力でキャリアの可能性を広げるイベント、Drupal MeetUp Nara で共有した内容をもとにしています。
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Drupal Conとは?
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日本で初開催となるDrupalCon(ドゥルーパル コン)が、2025年11月に奈良で開催されることが決定しました。

Drupal Conとは?と思われている方のために、DXの力でキャリアの可能性を広げるイベントMeetup Naraでも取り上げた内容を、当日のスライドもおりまぜながらわかりやすくご紹介します。

(Drupal Meetup Nara は定期的に開催されています。第三回目の様子はこちらから。)

 

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Drupalの基本を学ぼう

 

Drupal Con(ドゥルーパル コン)とは?

Drupal Conは、Drupalコミュニティが一堂に会する国際カンファレンス(イベント)です。年に数回、北米・ヨーロッパ・アジアなどで開催され、以下のようなプログラムが行われます。

  • 基調講演(Keynote):Drupalの創始者Dries Buytaertによる最新情報や今後の展望の発表
  • セッション(Sessions):開発手法、デザイン、マーケティングなど、幅広いテーマの講演
  • BoF(Birds of a Feather):参加者同士で自由に議論できる交流セッション
  • コントリビュートセッション(Contribution Sprints):Drupalの改善に協力する開発イベント

Drupal について、こちらで簡単に解説しています。Drupalの基本を学ぼう(2)〜Meetup Nara での学びをシェア〜

 

Drupalのさまざまなイベント

  • Drupal Con : 世界規模の大規模カンファレンス

  • Drupal Camp :国や地域単位で開催される中規模イベント

  • Drupal Meetup :定期的に開催されるカジュアルな勉強会・交流会

     

Drupalの「Con」「Camp」「Meetup」の違い

 

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Drupalイベント一覧

 

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Drupalコミュニティイベントの階層構造

 

どんな人が参加するの?

Drupal Conには、以下のような人々が集います。

  • 開発者:Drupalのコードやモジュールを開発・改善するエンジニア
  • デザイナー:DrupalのテーマやUI/UXを考えるクリエイター
  • マーケター & プロジェクトマネージャー:Drupalを活用してビジネスを展開する人たち
  • 初心者 & 学習者:Drupalを学び始めたばかりの人でも参加OK

Drupalに関わるすべての人が、最新技術や活用ノウハウを学び、交流できる場です。

 

Drupal Conに参加するメリット

Drupal Conに参加することで得られるメリットはたくさんあります。

  • 最新のDrupal情報をキャッチアップ:新しいバージョンの機能や開発動向を直接知ることができる

  • Drupalエキスパートから学べる:実際の成功事例やテクニックを、プロフェッショナルから学習可能

  • ネットワークを広げる:世界中のDrupalユーザーと交流し、ビジネスチャンスを広げられる

  • Drupal開発に貢献できる:コントリビュートセッションで、Drupalの未来を支える活動に参加できる

     

直近のDrupal Conのご紹介

2025年3月にアトランタで開催されました。参加したフタッフのレポートも後日公開予定ですので、お楽しみに。

 

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世界最大級のDrupalイベント DrupalCon

 

2024年はシンガポールで開催されました。

 

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DrupalCon Asia(2024はシンガボール)

 

Drupal Con シンガポールの様子は、こちらの記事から体感していただけます!

 

日本で行われるDrupalCamp

日本で開催されるDrupal Camp(ドゥルーパル キャンプ)について、こちらからご確認いただけます。

 

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日本におけるDrupalCampについて

 

国内初開催!2025年11月に奈良で開催決定!

次回のDrupal Conは奈良での開催が決定しています。日本で初開催となり、国内外から注目されています。

DrupalCon Nara 2025


会場:ホテル日航奈良
開催日程:2025年11月17日(月)〜19日(水)
主催:Drupal Association

こちらの記事でも取り上げています「DrupalCon Nara 2025」世界が注目するDrupalの祭典が奈良で開催決定!

 

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DrupalCon_Nara2025

 

Drupal ConはDrupalの魅力を体感できるイベント!

Drupal Conは、Drupalに関わるすべての人が集まり、学び、交流し、貢献できる場です。初心者でも参加しやすく、開発者だけでなく、ビジネスパーソンにとっても貴重な機会となります。Drupalを知らない方でも、ぜひこの機会に興味を持っていただければ嬉しいです!

 

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Drupalってなに?

Drupalの基本を学ぼう〜MeetUp Nara での学びをシェア〜

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Drupalでできることって?

Drupalの基本を学ぼう(2)〜Meetup Nara での学びをシェア〜

 

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DrupalCon Atlanta 2025 参加レポート

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DrupalCon Atlanta 2025の参加レポートです。Drupalの可能性を感じるだけでなく、Drupalの技術だけではない繋がりが築けるDrupalConの魅力をお伝えします。2025年4月に奈良で開催されたDXキャリアミートアップ内で紹介された内容です。 
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DrupalConAtlanta2025
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DrupalConAtlanta2025

Drupalエンジニアの鈴木さんが、2025年3月24〜27日にアメリカ・アトランタで開催された「DrupalCon Atlanta」に参加された際の様子を、レポートしてくださいました(奈良市で毎月開催されているMeetup Naraで、お話しされた内容を記事にしています)。
 

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DrupalConAtlanta2025

 

DrupalConとは?

世界中のDrupalユーザー・開発者が集まり、最新の技術や事例を共有する年次カンファレンスです。各地で開催されており、アメリカではとくに規模の大きなイベントとして知られています。

 

Drupalの創始者による基調講演


注目されたのは、Drupalの創始者であるDries Buytaert(ドリース・バイタート)氏による基調講演。毎年、その時点での開発状況やこれからのロードマップが共有されるこのセッションは、DrupalConの目玉のひとつです。

今回は特に、「サイトテンプレートの拡充」がテーマとして取り上げられました。Drupalをさらに使いやすくするために、ウェブサイトの目的に応じたテンプレートが整備され、導入しやすくなっていくとのこと。初心者でも立ち上げやすくなる方向への進化が感じられる内容でした。
 

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DrupalConAtlanta2025

 

また、会期中はAIに関連するセッションも多く、Drupalと最新テクノロジーの融合にも注目が集まっていたそうです。

 

誰でも楽しめるDrupalConの空気感


DrupalConは、エンジニアだけのものではありません。鈴木さんは、「エンジニアでなくても楽しめる空気感がある」と語っていました。

  • 会場ではスタンプラリーやグッズの配布もあり、まるでお祭りのような賑わい!
  • 服装は自由で、お子様連れでも問題なし!
  • Drupalの公式マスコット「Druplicon(ドゥルプリコン)」と一緒に写真撮影できるブース(下の写真)も大人気!
  • エンジニアに限らず、Drupalが好きな多様な人々が集うオープンな場!

このような空気感に触れたことで、Drupalという技術そのもの以上に、「人とのつながりや文化を楽しむ場」としての魅力を強く感じたと話されていました。
 

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DrupalConAtlanta2025

 

次回は奈良で開催!アジア初のDrupalConへ

そして、次回のアジア開催地は、なんと日本・奈良。2025年11月に開催される「DrupalCon Nara 2025」は、アジアで初の開催となります。

DrupalConで出会った「Drupalを愛する人たち」が、次は奈良に集まります。鈴木さんの報告を聞きながら、ミートアップの参加者の多くが秋のDrupalCon Naraに向けて、期待を膨らませている様子でした。

 

関連記事

 

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【第五回】Drupal AI Assistantレシピを触ってみよう|DrupalCMSを使ってみようシリーズ

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〜シリーズ:DrupalCMSを使ってみよう〜シリーズ最終回は、AI Assistantレシピのインストールと、導入後に利用できるAI機能について詳しく解説しています。多言語の注意点も記載しているので、参考にしてみてください。
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DRUPAL CMSを使ってみよう 第5回(全5回シリーズ)
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【シリーズ:DrupalCMSを使ってみよう】のシリーズ最終回は、AI Assistantレシピのインストールと、導入後に利用できるAI機能について紹介していきます。

今回も、Drupalの管理画面や機能名を 英語のまま 記載しています。これは、Drupalの公式UIが英語で構成されており、実際の操作画面と同じ表記を使うことにより、開発時の共通認識が混乱しないようにしています。
記事の中では、英語が苦手な方でも理解しやすいように、各機能の日本語解説を付けていますので、ぜひ参考にしてください。(日本語設定方法については、今後別の記事で取り上げていく予定です。)

DrupalCMSのインストール方法については、【第二回】Drupal CMSをインストールしてみようで解説しています。

 

AI Assistantレシピを有効化する

まずは、レシピのインストール方法についてです。

第四回でも紹介しましたが、「Extend」>「Recommended」にアクセスし、AI Assistantをインストールします。

 

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事前に、OpenAIまたはAnthropicのAPIキーを取得しておきましょう。今回はOpenAIを利用したいと思いますので、事前にOpenAIにアクセスし、API keyの作成をしておきます。

 

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そして、そこで生成したAPI keyをAI Assistantレシピのインストール時に入力したら、最初の設定は完了となります。

 

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DrupalCMSで利用できるAI機能を理解しよう!

AI Assistantレシピを有効化すると、AI Coreモジュール、Anthropic Providerモジュール、OpenAI Providerモジュール、AI Agentsモジュールなどが有効化されます。

第四回の記事でも書きましたが、もし他のAI providerを利用したい場合は、それぞれのproviderモジュールを探してインストールしてみましょう。通常のDrupalにAIモジュールをインストールするとデフォルトでかなり多くのproviderが同梱されますが、DrupalCMSではかなり潔く二つのみが同梱されております。

 

AI chatbot

AI Assistantレシピを有効化して最初に気づくことは、いくつかのページに訪れたときに、画面右下にDrupal Agent Chatbotタブが表示されることです。

タブをクリックして展開することで、AIアシスタントの使用が開始されます。

 

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チャットボットのインターフェイスが開くと初回はプライバシーに関するプロンプトが出ますので、こちらを受け入れてください。これで、Drupal CMSのAI Assistantを使う準備ができました。

 

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AI Assistantの設定

AI Assistantの設定は下図にある通り、「Configuration」>「AI」>「AI Assistants」から辿れる「Drupal Agent Assistant」を編集します。

 

 

この設定の中で重要なのは、以下の図で載せた AI agentのリストです。このagentの種類が増えることにより、AI Assistantのできることが増えていくことになります。現状、以下の三つのAgentが存在しております。

  • Field Type Agent
  • Taxonomy Agent
  • Node Content Type Agent

 

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これらのAgentの設定の詳細は「Configuration」>「AI」>「AI agent」から確認できます。なお、AI agent extraモジュールを有効化すると、さらに三種類(View、Webform、Module)が増えます。ただしこのモジュールは、現時点では試行的な扱いのため、このagentの挙動については注意する必要がありそうです。

 

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AI Assistantと対話しよう

AI Assistantは、Drupal CMSのUIを理解する手助けから、複雑なコンテンツタイプの作成を計画したり、実行することまでを手伝ってくれます。現状のサイトの情報について確認する様な質問をしてみてもいいでしょう。

また、AI Assistantへ作成、修正(変更)の方法を問い合わせると、すぐには実行せず、どの様な手順を行うとその要望を満たせるかを示してくれます。そして、そのアクションを入力したユーザの代わりに実行して良いですか?と確認をしてくれますので、そのアクションを実行してほしい、と主張しましょう。AI Assistantに実行を依頼したら画面のリロードなどをすることで、作成・修正(変更)箇所を確認することができます。

 

対話の例と結果

 

(上)入力したプロンプトの例(BasicコンテンツタイプにWineというVocabularyのEntity referenceフィールド追加してください、と入力。前提として、先にWine regionというTaxonomy ボキャブラリーに複数の地域をTaxonomyタームとして入力しておきました)

(下)実際にBasicコンテンツタイプにEntity referenceフィールド(Taxonomy)が作成されました

 

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プロンプトのコツ!(注意点)

現状、日本語変換を利用すると、かな漢字変換を確定する際のEnterキーが、プロンプトへの入力イベントと受け取られるため、若干日本語入力に不便さを感じます。長文になる程、Enterを押す機会が増えますが、Enterを押すたびにプロンプトが実行されてしまいます。

<解決策>
日本語をメモ帳やテキストエディタなどに記載してから、それをコピー&ペーストする様な使い方がおすすめです。また、この入力方法に不便さを感じる場合は、基本的に英語入力をする方がユーザーエクスペリエンスは高く感じます。入力インターフェイスに関しては今後の改善を期待しましょう。

 

多言語対応について

DrupalCMS自体は多言語対応としてセットアップされていません。

いきなり日本語のコンテンツを作成する様に指示を出しても、指示を読みかえて英語で作成されてしまうケースが見られます。drupal.orgにあるDrupalCMSのAIツールを説明するページのBuild complex features quicklyのセクションで提示されたサンプルプロンプトを日本語で入力をした結果、英語で作成されました。

英語以外のコンテンツをAI Assistantツールに作ってもらうには、まずサイトを多言語対応させてからの方が良さそうです。

 

その他のAI機能

ALTテキストの自動生成

画像メディアの登録時にALTテキストの自動提案をする機能を有効化すれば、ALTテキストを自動生成してくれます。

 

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ノード編集画面のAIによるサポート

まず、AI CKEditor integrationモジュール、AI Content Suggestionsモジュール、AI Translateモジュールを有効化しましょう。その後、「Configuration」>「Content Authoring」>「Text formαts and editors」を選択し、「Content」を編集することで、コンテンツ編集時のCKEditor5の配置ガジェットを調整します。

 

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上図の「Available buttons」にあるAI CKEditorボタンを「Active buttons」側にドラッグ&ドロップします。また、以下の通り好きなAI機能を有効化してから、設定画面を保存しましょう。

 

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その後、ノード編集画面に行くと、下図のように有効化したAI機能が利用できる様になります。

 

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下図は上述した様な設定後に利用できるAI機能のスクリーンショットになります。

Generate with AIを使い文章を生成

Fix spellingを使い誤字の修正

Toneを使い文体を変える

Reformat HTMLを使い、HTMLタグを修正

Summarizeを使い文章を要約

Translateを使い文章を翻訳

 

なお、ToneやTranslationを利用するには、選択肢を事前にタクソノミーとして登録しておく必要がありますのでご注意ください。設定場所は、「Configuration」>「Content Authoring」>「Text formαts and editors」を選択し、「Content」を編集すると下の方に出てくる「CKEditor 5 plugin settings」でそれぞれToneやTranslationにて選択肢として表示すべきタクソノミーボキャブラリーを指定しておきましょう。

 

まとめ

本連載では、2025年1月に登場したばかりのDrupalCMSについて、5回に分けてシリーズ連載いたしました。

DrupalCMSはまだまだ生まれたばかりの状態ですが、第一回の記事でも取り上げたように、2025年4月にはDrupal CMS V1.1が、2025年7月にはDrupal CMS V1.2のリリースが予定されています。それぞれのマイナーバージョンではまた沢山のレシピが同梱されることでしょう。

2025年中にExperience Builderが組み込まれた Drupal CMS V2.0もリリースされる予定ですので、しっかり最新情報を追いかけていきましょう!DXTimesでは引き続き、最新バージョンについての記事を投稿していきますので、お楽しみに!

 

DrupalCMS関連記事

【第一回】Drupal CMSについて知ろう

【第二回】Drupal CMSをインストールしてみよう

【第三回】Drupal CMSを使ってみよう|DrupalCMSを使ってみようシリーズ

【第四回】Project BrowserやRecipeを触ってみよう

【第五回】Drupal AI Assistantレシピを触ってみよう

DXTimesでは、Drupalに関するセミナーやサービスのご紹介も行なっております。お気軽にお問い合わせください。

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【第四回】Project BrowserやRecipeを触ってみよう|DrupalCMSを使ってみようシリーズ

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〜シリーズ:DrupalCMSを使ってみよう〜【第4回目】のテーマは、DrupalCMSの機能であるProject BrowserやRecipeを触ってみよう、です。便利な機能やモジュール設定方法など、画面イメージとともに詳しく解説しています。
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DRUPAL CMSをやってみよう 第4回(全5回シリーズ)
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今回はDrupalCMSの機能のうち、Project BrowserやRecipeについて、画面イメージとともに詳しく解説しています。

この記事では、Drupalの管理画面や機能名を 英語のまま 記載しています。これは、Drupalの公式UIが英語で構成されており、実際の操作画面と同じ表記を使うことにより、開発時の共通認識が混乱しないようにしています。
記事の中では、英語が苦手な方でも理解しやすいように、各機能の日本語解説を付けていますので、ぜひ参考にしてください。(日本語設定方法については、今後別の記事で取り上げていく予定です。)

DrupalCMSのインストール方法については、第二回】Drupal CMSをインストールしてみようで解説しています。

 

Extend(機能拡張)

今回の記事では、管理メニューの中でもかなりパワフルになったExtend(機能拡張)を見ていこうと思います。また、今回の記事はDrupal CMS 1.0.2ベースで執筆いたします。このバージョン未満とではメニュー内容が少し異なっているので気をつけてください。

 

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「List」では、今まで通りサイト上にインストールされているモジュールの一覧が表示されます。Drupalではインストールと有効(化)の語句は区別されてまして、インストールというのは、サイト上にモジュールが存在している状態ではあるがその機能を実際に利用する場合は、モジュールの有効化(enable)する必要があります。こちらについては従来通り、という感じです。

次に見慣れない「Recommended」メニューを見ていきましょう。こちらはDrupal CMS 1.0.1までは「Recipe」という名前でしたので、何かプロジェクトの中での方針変更があったのかもしれません。

 

Recommended(Recipes)

 

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Drupal CMSのインストール時に幾つかについてはそのタイミングで有効化することができましたが、改めてサイトインストール後にこの画面からRecipeの有効化を行うことができます。Drupal CMS 1.0.2では以下の12個のRecipeが利用可能です。

  • Accessibility Tools
  • AI Assistant
  • Blog
  • Case Studies
  • Events
  • Forms
  • Google Analytics
  • News
  • Person Profiles
  • Projects
  • Search
  • SEO Tools

このうち、Blog、Case Studies、Events、News、Person Profiles、Projectsについてはコンテンツタイプと一覧ページを用意してくれるものです。Drupal CMSで標準で準備されているコンテンツタイプについてはContent strategy for v1 (https://www.drupal.org/node/3481522)を確認いただくとより理解が深まると思います。

Accessibility Toolsはコンテンツがウェブアクセシビリティガイドラインに準拠していることを確認するための自動チェックを追加します。AI Assistantはaltテキスト生成やサイト構築を支援するチャットボットなど、AIサービスとの統合を追加。このRecipeではOpen AIまたはAnthropicが利用でき、それらを利用する場合にはそれぞれのAPIキーが必要になります。Formsはシンプルなコンタクトフォームと、フォームを作成するためのツールを追加します。Google AnalyticsはGoogleアナリティクスとGoogleタグマネージャを使用したウェブサイトのトラフィックのトラッキングを追加します。このRecipe有効時にGoogle Tag Manager IDが必要です。Searchは訪問者がコンテンツを見つけるのに役立つ検索を追加します。最後に、SEO Toolsはメタタグ、XMLサイトマップ、robots.txt管理などの一般的な検索エンジン最適化ツールを追加します。

 

Project Browser

 

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これまでのDrupalではUpdate Managerモジュールを有効化することで、モジュールやテーマのダウンロードURLを指定して管理UI経由でモジュールのインストールやアンインストールができました。ただし、そのダウンロードURLについてはdrupal.orgの各プロジェクトページを訪問する必要がありました。もっとも、composer管理することが一般的になったため、あまり使わない機能だったかもしれませんが、サイトビルダーからすると便利な機能でした。このようなサイトビルダーにとってより便利になったのが、このProject Browserです。上図をご覧いただければ分かる通り、drupal.orgにアクセスすることなく、利用可能なモジュールがビジュアル的に確認することができます。現在はモジュールのみですが、今後はテーマも選べる様になるそうです。Recipeもコミュニティサイトで公開する様になる時代になると、さらにはRecipeについてもこの画面から選択できる様になるかもしれません。

このページの上部には検索フォームやフィルタリング機能もありますので、好みのモジュールを探しやすくなっています。

 

Update manager

 

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こちらはいわゆるUpdate Managerの画面です。設定によりますが、デフォルトでは毎日チェックし、サイト上にインストールされているモジュールなどに関して最新版が存在してないか、を一覧表示してくれるページになります。上図では、インストールしてすぐの画面なため、特に重要なことは表示されておりません。

 

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上図はAutomatic updateのインターフェイスです。当初はCoreの自動アップデートを対象としているInitiatives手動のプロジェクトで、Contributed moduleやThemesも自動アップデートの対象にしていくというのが構想です。

 

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最後に、上図にあるのがUnistallページとなります。これは今までもあった機能です。

 

Recipe

それでは、ここからはいくつかのRecipeを有効化していき、サイト上でどの様な変化が起きるかを確認していきましょう。

 

Accessibility Tools

Accessibility ToolsレシピについてはEditoria11yモジュールが有効化されます。このモジュールはページ上の表現でAccessibilityの観点でのアドバイスをくれるツールになります。特に大きな問題がない場合、下記のようなアイコンが出てきます。

 

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問題のある箇所について詳細に知りたい場合は、左側のボタンの「Open site reports in new tab」をクリックすると以下(左図)の様な画面に遷移します。また、HeadingやALTテキストについての指摘を見る場合は真ん中のボタンの「check headings & alt text」をクリックすると以下の様な画面(右図)が出ます。

 

なお、そのページ上に問題がある場合は、管理者ログイン中であれば、ページ上に直接指摘箇所を示してくれます。下記の例ではimgタグを利用しているにも関わらずaltテキストが入力されない場合に出るポップアップになります。

 

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Forms

Formsレシピを有効化するとWebformモジュールが有効化され、Contact formが作成されるので、すぐにサイトにコンタクトフォームを設置することができます。

 

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Google Analytics

Google Analyticsレシピを有効化すると、以下のようにGoogle Tag IDを聞かれますので、入力してください。そちらを入力するだけで、アクセス情報のトラッキングに必要が設定が完了しますので、このレシピを有効化する前にGoogle Tag IDを取得する様にしましょう。

 

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Search

Searchレシピを有効化するとSearch APIやDatabase Searchモジュールが有効化されます。コンテンツなどの内容をDBから検索するような、サイト内検索の機能はすぐに利用できる様になります。もっとも、細かいチューニングはSearch APIモジュールの設定ページにて調整をする必要がありますが、必要なモジュール群はこれで揃いました。

 

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SEO Tools

SEO Toolsレシピを有効化するとSEO Checklistモジュール、Metatagモジュール、Simple XML Sitemapモジュールが有効化され、SEO関連の諸設定を行うために必要になってくるモジュール群を有効化してくれます。

 

AI Assistant

最後に残っている、AI Assistantレシピのインストールについて説明します。AI Assistantレシピのインストールを行うと下図の様な画面になります。

 

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Drupal CMSで用意されているAI AssistantレシピではOpen AI(ChatGPT)とAnthropic(Claude)を選ぶことができ、ここで確認できる画面は、そのいずれかを選び、それらAPIを呼び出す際に必要となるAPI keyを登録する画面となります。AI initiativesで開発が進められているDrupal AIモジュールプロジェクトでは、この二つ以外のAI providerも提供されていますが(例えば、Google Gemini、Grok、Ollamaなど)、一般的によく利用されている二つがDrupal CMSではデフォルトで提供されている形になります。また、レシピインストール時にAPI keyの入力を求められるため、このレシピを有効化したい場合には、先んじでそれぞれのサービスにてAPI keyの取得を済ませておくことをお勧めいたします。

このレシピの紹介を最後に回したのは、このレシピだけで一個の記事ができるほど豊富な機能を持っているためです。

 

最後に

今回は、Drupalの公式UIが英語で構成されているため、実際の操作画面と同じ英語表記のもので解説いたしました。英語が苦手な方には、少し難しく感じられたかもしれませんが、別の記事で日本語設定方法についても取り上げていきます。

また、KamihayaCMSというDrupalディストリビューションは、設定不要で日本語表示されており、直感的な操作性でサイトページを作成することができます。 KamihayaCMSの詳細はこちら

次回は、レシピの詳細な使い方についてご説明したいと思います。次回の記事もお楽しみに!

 

次の記事:【第五回】Drupal AI Assistantレシピを触ってみよう

 

DrupalCMS関連記事

【第一回】Drupal CMSについて知ろう

【第二回】Drupal CMSをインストールしてみよう

【第三回】Drupal CMSを使ってみよう|DrupalCMSを使ってみようシリーズ

【第四回】Project BrowserやRecipeを触ってみよう

【第五回】Drupal AI Assistantレシピを触ってみよう

 

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