Drupalコミュニティの女性たち
Acquia社のブログには約2年前の2018年3月から「Drupalコミュニティの女性たち」というブログ連載記事が掲載されています。
Drupalはオープンソースであり、数十万人がアクティブにコミュニティに貢献し続けていることにより進化を続けています。開発者やデザイナーだけでなく、トレーナーやストラテジスト、コーディネーター、エディター、導入組織などを加えればその数はさらに大きくなります。
ただし、特にオープンソースのコミュニティは伝統的に男性の比率が極めて高く、2018年の記事(https://www.acquia.com/jp/blog/women-drupal-community-ekl1773)によればオープンソースに関わる女性の比率はわずか1.5パーセントとも言われているようです。
そんな中、Drupalの世界では17パーセントもの女性がコミュニティを支えているとか。
それでもやはり、コミュニティの中で女性は少数派ということになってしまいます。そもそもオープンソース・ソフトウェアの開発者コミュニティの中で、日本人のエンジニアは特に言葉の壁があるためになかなか活躍が難しいとされてきました。ただでさえ少ない日本人の貢献者(コントリビューター)の中には女性ももちろんいますが、その絶対数はまだまだ少ないと言わざるを得ません。
けれども、自動翻訳の技術は急速に発展してきていて、少し前までは機械が翻訳した日本語は一目でそれと分かるほど滑稽で不自然でしたが、今では文書(テキスト)だけでなく会話(音声)であってもごく自然に他の言語に翻訳してくれるようになってきています。英語のドキュメントを日本語で読んだり、日本語で考えた文章を英語で発表することが、ちょっと前よりも飛躍的に容易になってきたということです。
ブログ記事を読みますと、Drupalコミュニティの女性たちがテクノロジーの世界に足を踏み入れ、Drupalと出会い、Drupalに魅了されて、ついにはモジュールを開発したり、セキュリティ面で貢献をしたりと、さまざまな場面、さまざまな形で価値を提供していることが分かります。
最新の記事では、Beverly Lanningさんというテクニカルアーキテクトの女性がインタビューに答えています。最後の質問で、若い人たちやDrupalを始めたばかりの人たちに対するアドバイスを求められ、Beverlyさんはメンター(指導者)を見つけてくださいと言っています。Drupalのコミュニティには個人の指導に非常にオープンな人々が大勢いて、初心者に暖かい手を差し伸べてくれるそうです。恥ずかしがらずに救いの手を求めれば必ず助けてくれると彼女は言っています。
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