【開催レポ】“すごい人だけのもの”じゃない!ゆるやかに始めるDX─第5回MeetupNara開催
DXの力でキャリアの可能性を広げるためのイベント「Drupal Meetup Nara(ミートアップ奈良)」が2025年5月30日に奈良コンベンションセンターで開催されました。
本イベントは、オープンソースCMS「Drupal(ドゥルーパル)」や、DX(デジタルトランスフォーメーション)をテーマに、初心者・非エンジニア・他業種の方々にも開かれた内容を継続的に届けているコミュニティイベントです。
今回も初参加の方や、遠方からZoomで参加された方など、さまざまな立場の方にご参加いただきました。この記事では、その様子を振り返ります。

DXの力でキャリアの可能性を広げよう
新キャリアを構築する方法や理想の働き方を見つけるために、「Drupalとは何か」「DXとは?」「MeetupNaraとはどんな場所か」について改めて紹介しました。
「DXの力でキャリアの選択肢を広げよう」を合言葉に、Drupalの技術解説だけでなく、奈良にいながらできる働き方のヒントやリアルな課題を共有する場となっています。
💡 みんなでDX人材としてさまざまなチャンスを掴もう!
💡 これからのキャリアに必須となるDX!そのツールの一つがDrupal⭐️
💡 DXキャリアアップを目指す流れを奈良から作りましょう!
DX人材のキャリアパス
DX人材としてキャリアを切り拓く選択肢として、こちらの一覧もチェック!
(毎回、経済産業省が定義するデジタルスキル標準のロール一覧をもとに、どのロールのキャリアアップを目指せるか紹介されます)
デジタルスキル標準の完全版はこちらから → デジタルスキル標準 Ver1.2(外部リンク)
“すごい人だけ”の誤解をほどく〜 ゆるやかDX導入術

登壇したのは、非エンジニアとしてDXの現場に関わる、よしださん。
これまでのキャリアは、専業主婦から、飲食店・クリニックでのパート勤務、そして体調を崩したことをきっかけに在宅ワークの道へ。現在は、IT企業のパート社員として、Drupalで作ったサイトを管理するプロジェクトに携わっています。よしださんからは、「技術がない自分でも関われるDXの現場」をみせていただきました。

最初にDXに対して感じていた印象と、仕事を通じて感じた印象の違いもお話されました。「DXに関わるのは、“すごい人”じゃない。実際に関わっているのは、“やってみた人”だったんです」と。
仕事を通して新しいツールに触れること、できることから始めて徐々に慣れていくこと。その積み重ねが、新たな役割を任されることに繋がったそうです。

また、DXの世界はスピードが求められますが、自分のキャリアにDXを取り込むには急発進でなくてもよく、「ゆるやかにスタートし、スピードは後から選べる」という視点も印象的でした。特に、IT未経験者にとって、安心して踏み出せる第一歩として、参加者の共感を呼びました。
Drupalの海外事例紹介
— 海外Drupal事例をオーストラリアからライブでご紹介

オーストラリアで政府系Drupalプロジェクトを扱う企業の代表であるジェイソンさんがオンラインで登壇。オーストラリア政府の約30%のWebサイトにDrupalが導入されている現状を紹介しつつ、導入のメリット、課題、そしてサポート体制についてリアルな声をきくことができました。

Drupalに初めて触れる参加者にとっては、専門用語やスケール感の違いにやや難しさを感じた面もあったかもしれません。しかし、普段なかなか知ることのできない海外のユースケースに直接触れることで、「Drupalは世界でどう使われているのか」「日本との違いはどこにあるのか」といった視点が生まれたり、「海外では当たり前に使われている」と知った参加者からは、「もっと詳しく知りたくなった」「新しいことに触れられてよかった」という感想が聞かれ、貴重な学びの機会になったようです。
プチ勉強会:スクラムマスターを学ぼう
イベントの最後には、15分間の短い勉強会も実施。
今回のテーマは、スクラムマスターの「スクラムとは?」。専門用語が多く戸惑う場面もありましたが、参加者が自分で調べた内容をその場でシェアすることで、ひとりでは得られない発見や理解が深まりました。
「知識の差があっても、同じ場で学べる」「“わからない”を共有していい」という雰囲気づくりも、MeetupNaraの魅力の一つです。
このような方におすすめです
- DXでキャリアアップに興味があり、新しいことに挑戦してみたい方
- ひとりではさぼってしまうので、誰かと一緒に勉強したい方
次回も開催しますので、5月のミートアップ奈良にご参加いただけなかった方もぜひご参加ください。
🔍 次回のテーマは「スプリント」
サイトの目次「スクラム」→「スプリント」を、次回のDXキャリアミートアップまでにこちらをお読みいただき、疑問点や勉強の進め方などのディスカッションや理解を深めあう時間といたします。

ご参加いただいた方からのコメント
- ドゥルーパルというオープンソースの重要性、スクラムマスターという役割を学べた。具体的に勉強したくなった。
- DXは特別な人ではなく、「やってみた人」という言葉が印象的でした。
- DXのことが何のことか全くわからず参加しました。IT業界は無縁、特別な人が関わっていると思っていました。無知でもまずはやってみたことで世界が広がるという話を聞いて、私も挑戦してみたいと感じました。
- ものすごく難しかったですが、(海外のDrupal活用紹介をしてくださった)ジェイソンさんの話が面白かったです。
- (IT業界)未経験でも活躍のチャンスがあるということが知れた。
DXTimesのご紹介
このDXTimesを、Drupal(:DrupalディストリビューションであるKamihayaCMS)で構築したサイトとしてご紹介いたしました。
Drupalの情報や、これまでのDrupal Meetup Naraの開催レポート、DXの分野で必要となる基礎知識などを掲載しておりますので、ご活用いただけます。

これまでの開催レポートは、DXTimesニュースからご覧いただけます。
次回のお知らせ
Meetup Nara は、内容を少しずつ変えながら、継続的に開催されます。今回ご参加いただけなかった方もぜひ次回ご参加ください。
次回開催詳細
日時:2025年6月19日(木)
テーマ:「AI活用、待ったなし!〜私たちにもできる第一歩〜 」
お申し込みは、こちらから!
次回は、専門知識がなくても誰もが挑戦できるDXの仕事について、参加者の皆様と共に考えていきます。特に子育て中の方や主婦・主夫の方々がキャリアを諦めることなくDXへの挑戦を進められるよう、具体的な道筋をディスカッションしましょう。実際にどのように仕事でAIを使うの?AIを使うには特別なスキルが必要?などの疑問におお答えします。(アンケートのご回答内容や状況を反映し、内容やタイトルが変更になる場合がございます)
同じ想いを持つ仲間と共に、是非新たなキャリアのアイデアを見つけるきっかけをつくりましょう!
DrupalMeetupNaraで取り上げて欲しいテーマがありましたら、こちらまでお知らせください。