Drupal 8を使ったオンラインストア
新型コロナウイルス感染症の拡がりを受けて世界各国のほとんどの産業が大打撃を受けています。そんな中、食料品の宅配、いわゆる出前や、オンラインゲーム、オンラインストア、Web会議などはSTAY HOME期間中に利用が大幅に増えています。
利用者はリモートで注文することにすっかり慣れ親しんでおり、今や「ブリック&モルタル」と呼ばれた現実世界の店舗だけに依存する小売業は逆に珍しい存在となっています。例えば、移動式のキッチンカーでエスニック料理などを売る場合、かつては近隣にランチを求める人々が大勢いそうな場所を見つけて(しかるべき許可を取って)、11時ころから販売を始め、うまくリピート客を掴めれば、毎週、あるいは、毎日同じ場所に駐車して弁当を売るのが普通でした。しかし、今ではネットを使ってメニューを事前に伝えたり、日替わりで出店場所を変える場合には、スケジュールを提示したり、さらには注文までも事前にネットで受け付けてしまったりと、オンラインを活用するのが当たり前になってきています。逆に、SNSなどを上手に活用できなければ、老舗といえども将来が心配になってしまいます。新規参入であってもネットを上手に使えば十分に商機を掴める時代になったとも言えそうです。
Drupal を使えば、効率的にオンラインストアを開設し運用することができます。
・スピードと柔軟性
Drupalには汎用性がありますので、ブログからカタログサイト、キャンペーンサイト、コーポレートサイトなど様々な目的のWebサイトを巨大企業やメディア、中小企業や小規模店舗、政府機関、教育機関、宗教法人や非営利団体などなど規模や体制によらず、無数の組織や個人が構築したり運用したりすることができます。しかし、汎用性があるものと特定の用途に使うためには、さまざまな機能を新たに作る必要があるわけで、ここに時間やコストがかかるのが普通ですが、オープンソースコミュニティが進化させてきたDrupalの場合、それぞれの用途に最適化されたモジュールやテーマをグルーピングしてくれているので、容易に組み上げることができるのです。もちろん、機能の追加や削除も簡単です。
・オープンソース
CMS製品は数多く存在しますが、有償の場合には金額が高すぎたり、無償の場合には信頼性が低かったりします。Drupalはオープンソースなので無償で利用できますが、Drupalコミュニティはセキュリティ確保に細心の注意を払っており、単純なサイトから大規模なサイトまで、幅広いニーズにこたえることができます。
有償システムの場合、大企業が数多くの技術者を使って機能を開発し、テストし、セキュリティ上の課題を解決しており、その人件費を料金などに転嫁しているわけですが、オープンソースのDrupalの場合、世界中に数多くのエンジニアが分散して存在し、ほとんどの場合は無償でコードを書いたり、他者が書いたコードの機能を確認したりしながら、開発、テスト、バグ修正、セキュリティ確保などを通じてDrupalを進化させ続けています。これはどのようなオープンソースでも同じというわけにはいきません。人気が高く、信頼されているからこそのグッド・サイクルです。
・用途の広さ
前述のように、Drupalの応用範囲は広範です。ブログに最適化されたものやオンラインコミュニティにフォーカスしたものなどターゲットの狭いシステムもありますが、ギャラリーやブログ、オンラインストア、ソーシャルネットワーキングなど、あらゆる種類のウェブサイトに適用することができます。
そして、オンラインストア向けには、オンラインストアに必要な商品ページ、ショッピングカートなどが用意されていて、運用に必要な商品登録ページなども準備されていますから、画像や商品説明といったコンテンツを用意すれば、すぐに立ち上げることができます。
オンラインストアをお考えなら、Drupalは有力な選択肢です。ぜひ、検討してみてください。
<参考情報>