WordPressか、Drupalか、それが問題だ
新しくCMSを選ぶとき、あるいは、今のサイトのリニューアルを行うとき、判断基準はさまざまです。開発会社は使い慣れたものを推奨するかも知れません。普及度の点で一日の長があるWordPressと、多面性多角性で高い評価を受けているDrupal。
いろいろな比較がありますが、この記事では、以下のようにまとめられています。
<WordPress>
SME(中小規模ビジネス)向き。短時間で構築可能。エンジニアでなくても運用できる。ブログに適する。
・ WordPressの優位性
1. インストールと設定が簡単。数時間で構築可能。
2. コミュニティーのサポートがあり、トラブルシューティングで助けてもらえる。
3. 機能追加が容易。
4. モジュールのインストールやアップグレードが簡単。
・ WordPressの欠点
1. 脆弱性のあるプラグインを使ってしまうとハックされる恐れがある。
2. すべてのコードが公開されているのでハッカーは脆弱性を見つけやすい。
3. そもそも中小規模向けに設計されたので大規模サイトには向かない。
4. ページの読み込みが遅い場合がある。
<Drupal>
バージョン管理が強力でセキュアなので政府機関や教育機関などで数多く採用されており、ユニークな大規模サイトを構築できる。パワフルさとカスタマイズ性を兼ね備えている。
・ Drupalの優位性
1. 他のCMSに比べて機能豊かで便益の多い先進的なサイトを構築することができる。
2. アーキテクチャーがセキュアで、セキュリティー・アップデートが適宜リリースされているので、脆弱性やハッキングへの心配が少ない。
3. ページ読み込みが早く大規模コンテンツを処理できる。
4. 複雑な機能と、多岐にわたる用途を持つサイトに向いている。
5. 柔軟性が高く、どんなサイトでも構築できる。
・ Drupalの欠点
1. 先進的なCMSであるがゆえに、誰でも扱えるわけではない(構築や運用に、社内または外部の専門家が必要)。そのためにコストがかかる。
2. アップグレードに際してサイトの再設計が必要になる場合がある。
3. テーマやプラグインは、有料のものが多い。
この記事にもあるように、どちらがよいとは一概には言えないものの、ニーズが条件に合わせて選択の幅があるということは採用する側にとってはよいことでしょう。
脆弱性への懸念が指摘されることの多いWordPressですが、無料で診断してくれるサービスもあるので、不安解消のために試してみてはいかがでしょうか。