「Amazon-Whole Foods」契約のDrupalに与える影響
2017年7月16日、Amazon.comは、人気のハイエンド有機食品の食料品チェーンであるWhole Foodsを買収することを発表しました。両社はDrupalエコシステムの主要なステークホルダーです。Amazonは2014年にAcquiaに投資しており、Acquiaのホスティングインフラストラクチャの多くはAmazonウェブサービスに依存しています。Whole Foodsはウェブ上のプレゼンスのために、Drupalを少なくとも5年間使用しています。Acquia DrupalはWhole FoodsにおけるDevOpsの重要な部分です。
Amazonは買い物の履歴と購買パターンの情報を使って、私たちが必要性に気付く前に必要となりそうな商品を推奨しています。Whole Foodsから新たに取得したすべてのデータを使用することで、Amazonは小売店舗に対しても、効率的な在庫決定を行うことができます。この買収により、Amazonは食料流通ネットワークへのアクセスを獲得し、オーガニック食品に関連する非常に強力なブランドをAmazonに追加したことになります。
買収の恩恵を最も受けると思われるのは、「Amazon Go」でしょう。Goは、物理的な店舗におけるスムーズな商品選びとチェックアウト(レジでの会計)を極限まで推し進めようとしています。商品を見て選ぶのは、他の店舗と同じようにできるのですが、そのまま店から出て行くことができるのです。レジ待ちの行列も、その場での支払いも必要ありません。決済は自動的に行われてしまうのです。
AmazonはWhole FoodsのインフラストラクチャとしてDrupalを引き続き使用するようです。
今後、バックエンドのデータの格納、検索、統合のためにヘッドレスのDrupalを使用することで、Amazonとの緊密な関係を構築していく可能性もあります。
小売業者がAmazonの躍進で苦戦を強いられていますが、製造業者にとっては摩擦のない流通と新たな販路ができることで利益が生じます。Drupalコミュニティにとっても活躍の場が広がることを意味しています。
Amazonと同様、小売業者には、Drupalの持つビジョン、コミュニティ、そしてワールドクラスの持続可能で拡張可能なソリューションを構築するためのプラットフォームが役立つはずです。その小売業者に成功へのショートカットがあるとすれば、それはDrupal 8です。
参照サイト:
Why Amazon.com Just Bought Whole Foods and What That Means for Drupal