DrupalConグローバル2020

世界で最も新型コロナウイルス感染症の感染者数が多いアメリカのミネソタ州ミネアポリスで今年のアメリカでのDrupalConが計画されていたのですが、事務局が慎重に検討した結果、イベント会場に数千人の人々が集まる形での開催は見送られました。オープンソースの開発者やビジネスパーソンたちが、それこそ世界中から集まるイベントなので、各国で出国や入国が厳しく制限されていたり、渡航が可能であっても到着から二週間ほど身動きがとれないような状態が続いたりするケースが多く、実際問題として開催しても参加者を集めることができたとは思えません。

 

実際には、714日から17日(アメリカ時間)にかけて完全バーチャル版のDrupalCon2,000名の参加者を集めて開催されました。

 

バーチャルでの開催では、参加者同士が出会って会話をして友達になってというチャンスは少なくなってしまうかも知れません。リアルのイベントであれば、会場の中でも外でも、同じDrupalに興味がある人同士が偶然に出会って挨拶を交わし、自然な形でネットワーキングが行われます。バーチャルでも出会いは可能ですが、やはり、一緒に食事したり、カフェで語り合って写真を撮ったり名刺を交換する方が、ずっと親近感を得やすいと思います。時差の問題もあって、アメリカの朝が夜中だったり、夕方だったりするので、昼間は普通に仕事しながら連日参加するといった場合、開催期間はずっと睡眠不足ということになってしまいます。

 

けれどもバーチャルであれば、世界中から、それこそ仕事を休まずに参加できます。直行便のない都市での開催となると、現地までの移動にも1日とかそれ以上かかってしまいますし、当然のことながら航空運賃やホテル代、食事代も必要となります。バーチャルイベントにオンライン参加ならば、食事のことだけ心配すればいいことになります。

 

次回はヨーロッパ版で、DrupalCon Europe 2020がスペインのバルセロナで128日から11日までの予定で開催されることになっています。一日も早く、事態が終息して、リアルなイベントに人々が参集できるようになればいいのですが。

 

 

<参考情報>