アラスカセンターのDrupal 9化

アラスカ州と合衆国政府が管理する公有地の情報を広く発信しているAPLIC(アラスカ公有地情報センター)のWebサイトがDrupal 7から9へアップグレードされます。

アラスカ


国と州は、国立公園と保護区を10か所、国定記念物2つ、国立の野生動物保護区9か所から長い河川や海岸線などを管理していますが、Webサイトによる情報発信のためのインフラ基盤はクラウドホスティングでDrupal 7で構築・運営されていました。

そもそもDrupal 7が選ばれた背景には、かつての同センターの情報は、複数のWebサイトのさまざまな場所や、公開されないままPDF形式で保存され、多くの場合は陳腐化したり、検索が厄介だったりしていたようです。ビジターが興味の対象の情報を見つけてくれなければ、情報発信は無駄になってしまいます。アクセスしやすく、見つけやすく、理解しやすいWebサイトにするためには、また、そうしたWebサイトの運営を順調に続けていくためには、優れたCMS(コンテンツ管理システム)の採用が必要です。また、公的セクターであるため、予算は必ずしも潤沢でないことからオープンソースの採用が検討されたはずですが、その際には公的機関だからこそ強固なセキュリティ対策が求められたに違いありません。

 

マッキンリー



Drupal 7から2020年6月にリリースされたDrupal 9へのアップグレードは、2021年11月までに終える必要があります。移行に当たっては、既存のコンテンツの利活用が図られるとともに、サイト分析、今後の改良に向けたソースへのアクセスも考慮されているようです。