DX都市の未来は“歴史”にあり?─奈良市長に聞く、創造性を引き出す街づくり
DX都市の未来は“歴史”にあり?─奈良市長に聞く、創造性を引き出す街づくり
2025年11月、世界中からDrupalコミュニティのメンバーが集まる「DrupalCon Nara 2025」が開催されました。
1400年以上の歴史を持つ街・奈良に、最先端のテクノロジーコミュニティが結集しました。そこで、DXTimes記者のプラジが、奈良市の仲川市長へのショートインタビューをさせていただきました。
(この記事では、DrupalConNara2025参加レポートの一環として、市長インタビューの内容をお届けします。)
なお、本記事の英語版は近日中に The DropTimes にて公開予定です。
An English version of this article will be published soon on The DropTimes.
奈良市長(右)とインタビュアーのプラジ氏(左)、会場にて
奈良でDrupalConが開催されたことへの想い
プラジ:今回のDrupalConが奈良で開催されることをどのように感じていらっしゃいますか?
市長:
「Drupalに関わる皆さんとのお付き合いはまだ始まったばかりですが、
世界的な大会をこの奈良の地で、こんなに早く開催できるとは夢にも思っていませんでした。
市としても、コミュニティがもっと活性化し、世界に貢献できるよう力を尽くしていきたいと考えています。」
“創造性を引き出す都市”としての奈良の強み
プラジ:ITやクリエイティブ人材が集まる都市を目指す上で、奈良ならではの強みはどのような点にあると思われますか?
市長:
「テクノロジーが進化する今、人間の力をどう最大限に引き出すかが重要です。
その点、歴史や自然にあふれた奈良は、人間が本来持つ能力を高める環境として、世界でも類を見ない街だと思います。」
「歴史」と「自然」という奈良の根幹をなす要素、静かで豊かな環境だからこそ創造力が研ぎ澄まされる。そんな視点が印象的でした。
世界の文化を受け入れてきた奈良だからこそできること
プラジ:来場者や参加者に向けたメッセージをお願いします。
市長:
「奈良は日本の始まりの地でありながら、
世界中からさまざまな文化・宗教・文明を受け入れて育ってきた街です。
その意味で、世界中のDrupalコミュニティがこの2025年に奈良へ集まったことは、大きなチャンスだと思います。
このカンファレンスが、より平和で創造的な未来への変革のきっかけになることを期待しています。
奈良市もこれから応援していきますので、ぜひ私たちともつながってください!」
「歴史×テクノロジー×コミュニティ」が交差する奈良で、世界に向けた新たなイノベーションの芽が生まれようとしている。市長は、奈良という街の歴史を「ダイバーシティの積み重ね」として語り、力強いメッセージをいただきました。
DrupalConNara2025 オープニングの様子
歴史が未来を支える都市へ─奈良の挑戦は続く
DrupalCon Nara 2025 が示したのは、奈良が単なる“歴史の街”ではなく、「人の可能性を最大化する都市」としての新たなポジションを確立しつつあること。
歴史・自然・多様性が生み出す創造性。そして世界とつながるコミュニティの力。これらが重なり合う場所として、奈良がDXの舞台に立ったことには大きな意味があります。DXTimesでは引き続き、オープンソースコミュニティの動きも発信していきます。
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