Acquia版Lightning新バージョン公開

Drupalの柔軟性は極めて高いのですが、その反面、コアをインストールして、必要な機能を実現するいくつものモジュールをインストールして有効化して、設定して、テーマを選んで、などなど、実際のWebサイトらしき形まで持っていくには、相当な忍耐とスキルが必要とされます。

コンテンツを制作して、画像や映像などのメディアを表示して、記事を公開するという一般的なWebサイトに求められる機能をあらかじめモジュールの組み合わせでまとめておくことで、開発期間を大幅に短縮させてくれるのが、Lightning(雷の稲光)です。

 

Drupalには2種類のLightningがあります。1つはオープンソースコミュニティであるDrupal.orgが維持管理しているLightningで、もう1つはAcquiaが自社のクラウド上のサービスとして提供しているAcquia Lightningです。クラウド上のLightningであれば開発環境、ステージング環境、本番環境がすぐに利用可能な状態で、ドラッグ&ドロップでコンテンツや設定をインポート、エクスポートすることができますし、セキュリティ・アップデートなど日々の運用での手間もクラウド側で実行してくれますから、Drupalコミュニティからセキュリティの警告が届いても慌てる必要はありません。コミュニティ版もAcquia版も、どちらも5月になって最新版4.0がリリースされています。

 

記事によると、Acquia Lightningには以下のような新たな特徴があります。

 

  • ●Drupal 8.7のLayout Builderを完全に取り込んでおり、Drupalコアには含まれないテンプレートの中からコンテンツの生成や編集に使うものを選ぶことも可能。Layout Builderは以前のLightningで使っていたPanelsやPanelizerなどのレイアウト用モジュールに代わるものです。
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  • ●Layout Builderにより、Drupalコアでは組み込みや設定が必要なGoogle Maps、スライドショー、バナーなどのリッチなコンテンツがすぐに利用可能。
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  • ●カルーセル・ウィジットをページに埋め込んだり、画像をトリミングするツールなど、メディア管理機能を拡張。
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  • ●DrupalのJSON:APIをサポートしており、デカップルドのアプリケーションを構築可能。
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  • ●Acquiaクラウドと統合されており、Acquiaの他の製品との互換性も確認済み。コミュニティ版の先進性と、クラウド版の堅牢さ、スケーラビリティ、開発者フレンドリーなどの特徴のいいとこ取りが可能。

 

 

 

<参考情報>