メガネ
日本には戦国時代や江戸時代から眼鏡があったようで、時代劇などにも変わったフレームの眼鏡を鼻の上に載せて後頭部に紐を回して留めている姿の登場人物がいたりしますね。
コンタクトレンズの普及も進んでいるようですが、眼鏡を使っている人は相変わらず大勢います。
ただし、視力の矯正という用途だけではなくて、UVカットや眼精疲労の緩和、遠近両用など使われ方の幅は広がっているようです。
また、Google Glassが売り出されて以来、スマートグラスへの期待は高まったままです。AR用ゴーグルの小型化も進んでいます。SF映画の世界に登場していたようなスマートなアイウェアは、写真や動画を撮影し、オーディオを録音したり、電話に出たり、音楽を聴いたりするための道具でもあり、GPSの位置情報を活用したり、さまざまな情報を見せてくれたりします。やがて私たちの視界の一部は、常に現実世界のものではないモノや数字が占めるようになるのでしょう。
映画「ターミネーター」で描かれたような視界が、まずは作業現場から、やがては日常生活に入り込んで来そうです。
伝統的なレンズ作りもデジタル処理が進んでいるようです。
まず、検眼ですが、従来は何らかの画像などを被験者に示して、見え方を口頭で尋ねながら進めるのが一般的でした。今では目そのものをデジタルでスキャンして、目の形状やゆがみなどを高精度で計測し、詳細な処方箋を作成できます。
フレームとレンズを組み合わせた際に、どんな風な見掛けになるかについては、フレームをかけて鏡に映してみるのが一般的です。今では眼鏡をかけた姿をデジタル技術で生成して、レンズによる光の屈折も含めて画面上に表示することで、出来上がりを事前に確認することが可能になりました。そればかりでなく、フレームやレンズと目の距離、鼻や耳、頬との関係なども事前に分かるため、出来上がりで不具合が生じる可能性が低くなります。
そしてレンズそのものも、レンズとフレームの組み合わせも、コンピュータ制御の工房で作られるようになります。
光学計算は計算量が膨大らしいのですが、コンピュータの性能が向上し続けているため、レンズの製造能力も向上し続けているということのようなのです。
<参考情報>