スマートホーム
コネクテッドが当たり前になってきましたから、洗濯機や冷蔵庫、電子レンジや炊飯器、トースターやバスタブが無線で通信する機能を持っていても、もはや誰も驚かなくなっています。
家電製品は古くからリモコンで操作されていました。テレビやエアコンに加えて、デジタルの録画装置、照明器具などは赤外線などを使ったリモコンが以前から使われていて、ご自宅などにリモコン装置がいくつもあって、どれがどれだか分からなくなったり、紛失や故障で困った経験は多くの人が持っているのではないでしょうか。
今年のCES(ラスベガスで開催されるコンシューマー・エレクトロニクス・ショー)でイノベーション賞を受賞した主な製品には以下のようなものがあります。
スマホのアプリ(LG ThinQ)やGoogleアシスタント、Amazonアレクサなどを使って、冷蔵庫の機能を操作したり、ドアが開いていることを通知させたりすることが可能です。
ガレージのドアなどの制御・監視システムを提供するチェンバレン・グループが提供するmyQにペット用の機能がラインアップされました。これまでにも宅内で飼っている犬や猫を遠隔のカメラで見たり餌を上げたり話しかけたりするシステムはありましたが、myQではドアに設けたペット用の小さなドアを遠隔制御することで、ペットを遠隔で自宅から外に出したり迎え入れたりすることが可能になります。
MoenのUは音声やジェスチャーにより、タッチレスで水道の蛇口を開閉することができます。COVID-19の影響で、手洗いが世界中で奨励されているわけですが、家族の別のメンバーが手を洗う前と後に必ず触れる蛇口に触ることなく水道水を出したり止めたりできますし、水の消費量のトラッキングも可能になります。アプリからの操作も可能だそうです。
日本では公衆トイレなどで手を洗う場合などに、手をかざすだけで水が出る装置が多く見られますが、エレベータのボタンなど、不特定多数の人が触れるものについてはなるべく直接触れずに操作できるようにしたいというニーズが各国であるようです。
もし、人感センサーではなく音声インタフェースが一般化してしまったら、外国旅行の際にはスマホの自動音声翻訳アプリを使わなければ、手も洗えないような未来が来るのかも知れませんね。
<参考情報>