新しい技術、新しい仕事、新しい仕事探し

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AIに注目が集まると同時にAIに奪われる仕事は何かという議論があちらこちらで沸騰したことは記憶に新しいところではないでしょうか。

AI、特に、生成AIと呼ばれる技術が多くの仕事を奪うことが懸念されています。実際にある種の仕事とは競合することは間違いなさそうです。
一方、新しい技術は破壊する雇用よりも創造する雇用の方が多いという意見もあります。AIツールは多くのことを自動化できるので、それで生計を立てていた人々の仕事は奪われます。ソフトウェア開発、データ分析、コンテンツ製作、教育、グラフィックデザインなどは確実に影響を受けると言われています。

データ分析


テクノロジーやIT分野以外の領域にも影響はあります。例えば、音声認識で受け付けてロボットが手渡すようになれば、ハンバーガーショップのドライブスルーに必要な人の数は減るはずです。すでにロボット配膳によって、フロア従業員の数を劇的に削減している飲食店が世界各国で増えているようです。こうした流れは、コロナ禍が後押ししたという側面もありそうですが、実現する技術が揃っていたということも言えそうです。

ChatGPTなどの成功を受けて生まれた仕事の一つにプロンプト・エンジニアという職種があります。生成AIに適切な答えをもらうためには、適切な質問をする必要があり、適切な質問は誰でも簡単にできるわけではないので、専門家が生まれてきたということのようです。ただ、注目すべきは、この「エンジニア」になるために、科学・技術・工学・数学(STEM)の高等教育は必要ないということでしょう。

AIをツールとして活用するという考え方は、教育、工業、農業、その他の多くの分野で広がっているようです。ルーティンが自動化されればされるほど、創造性を必要とする領域が広がり、発揮すべき場面も増加します。例えば、AIが画像診断の精度を上げてくれれば、より多くの命を救うため、画像診断以外に部分の医療関係者の仕事が増えることになります。

安全保障


AIは、Web3という別の流れと同時並行的に進化しています。Web3はWeb2.0時代とは異なるIDを人々にもたらすと言われています。履歴書や職務経歴書は、個人がレポジトリーとして管理下に置くことができるようになります。デジタル資産として自分の情報を「お財布」に入れているようになります。Web2.0では個人情報はプラットフォーマーに集中管理されたサーバーに保存されるためリスクがあります。Web3では、データを自分で管理して、情報を共有する相手や時期、条件を選ぶことができ、許可を任意のタイミングで取り消すこともできます。また、履歴書などの内容が真正であることもブロックチェーンで保証することができます。雇用契約もWeb3のIDで結ぶことができ、支払いも自動化されるでしょう。

企業側は採用候補者のリストを獲得することが容易になり、ポジションと人を結びつけることが苦にならなくなるでしょう。リモートワークが可能な職種であれば、グローバルな人材を活用することができます。
自動翻訳も進化し続けているので、やがて言葉の壁は低くなり、社員が世界に分散すれば、会社は24時間体制を簡単に組むことができるようになります。

このように、AIとWeb3が同時並行的に進化すれば、企業にとっても働き手にとっても、よりよい雇用市場が生まれるということになりそうです。そして、その仕事はつらい単調作業や繰り返し業務ではなくなることでしょう。