デジタル・ウェディング

結婚式業界のデジタル化が進んでいます。メタバースでの挙式もすでに行われています。結婚する年齢はさまざまですが、今ではテクノロジーを利用する世代が業界の顧客の大半を占めています。メタバースで結婚式を挙げれば、世界中から参加者を招いてインタラクティブなイベントをそれぞれの立場から経験することも可能です。
また、ドレスや式場の内装などの自由度は極めて高くなりますし、BGMを選んだり、プロの歌手を招いたりすることも容易になります。参加者同士でダンスも可能ですが、コース料理やケーキを振る舞うのはちょっと無理かも知れません。

ケーキ


数年前からブームになっていてコロナ禍で勢いがあるのはデスティネーション・ウェディングでしょう。
パンデミックによって人々が旅行を熱望する気持ちが高まりました。また、イベントは小規模で行うべきという時期が長く続きました。そのため、世界中のカップルたちは、招待客を厳選するようになり、イベントを実施する場所------多くの場合は観光地------まで一緒に行ってくれて、それなりの日数を使ってくれる人たちだけを招待するようになったようです。

アメリカで人気の高い場所(デスティネーション)は、ニューヨーク、カリフォルニア、フロリダ、ネバダなどで、メキシコやカリブ海、ハワイも人気だそうです。

旅行先であっても地元であっても友人たちや家族・親戚を連れてくるには、事前に周到な調査が必要で、計画を実行するにはテクノロジーの助けが不可欠です。調査と予約はオンラインを最大限に活用することになります。

司会者やカメラマン、音楽や音響の担当を見つけるには、候補を選んで、スケジュールの空き塞がりを確認し、彼らの仕事や作品を調べて、会場の様子を知らせ、イベントの式次第や内容、希望を伝えて、値段を交渉しなければなりません。ここではソーシャルメディアによる紹介や口コミ、レビューが威力を発揮します。ウェディング・プランナーの助けがあってもなくても、カップルは事前にさまざまな情報をパソコンやスマホの画面上で見聞きすることができます。

スマホ


ウェディング・ドレスを選ぶために花嫁がショップやアトリエを何度も訪れるのはかつては当たり前でしたが、今ではインスピレーションを得るためにソーシャルメディアを渡り歩きます。自宅に居ながら試着したいものを選ぶことは簡単になってきています。
結婚指や花婿の衣装などもEコマースを活用すれば効率的に選ぶことが可能です。3D画像を駆使して結婚指輪が自分の指にどのように映えるかを作る前に仮想的に見ることだってできます。

招待状もオンライン・バージョンの利用が増えていますし、結婚式の様子もデジタル情報として保存することが一般化しています。

結婚式のためのWebサイトをTumblrなどを使って作ることは10年以上前から行われています。カップルは結婚式に関する情報を(限られたメンバーに対して)発信することができ、式の出欠確認も可能です。Webサイトは当然、FacebookやInstagramと連携します。
最近では、Webサイトばかりでなくアプリを作成することもあるようです。



<参考情報>