トランクルーム・テック
トランクルーム・ビジネスや倉庫業は、技術的には単純そうに見えます。要するに、モノを収納する容器、つまり、コンテナとか、建物の中の棚、倉庫の一角といった場所を顧客に貸すことが基本部分です。必要なものは場所と、ロックと、照明だけのようです。
大事なモノを預かる以上、雨風に打たれるわけにはいきません。また、盗難に会ってしまっては何にもなりません。そのため、収納する場所は囲われていたり、鍵がかけられている必要があります。屋根があって囲われていても、夏には高温になり、冬には低温になり、雨季には多湿な環境になります。しまっておくモノによっては温度変化で変質したり変形してしまうものもあるでしょう。
すると、照明だけでなく空調も必要となります。さらにテクノロジーを活用することで、トランクルームや倉庫スペースの提供事業者は、自社の業務を効率化させると同時に顧客満足度を高めることに成功しています。
顧客情報を管理することは当然ですが、預けているものの情報を登録する際にもスマートフォンのカメラやアプリが活用できます。
スマホを使うことが前提のトランクルームであるならば、スマホのアプリやWebサイトを使って追加の保管場所をオーダーしたり、料金を支払ったりして当然でしょう。
さらに、収納場所にカメラを設置すれば、スマホで収納場所の中の様子を確認することもできます。映像が必要でなくても、温度や湿度の情報がリアルタイムで確認できれば、温度上昇などのトラブルが発生した際の対応を素早く行うことが可能になります。
ロボティクスの導入によって、収納場所までにわざわざ足を運ばなくても、収納した物品を移動することが可能になります。
生体認証も、顧客の認証の精度が上がり、セキュリティを高めることが可能な技術です。
CRMと連動したモバイルアプリによって、24時間365日の対応が可能になり、スタッフの拘束時間も短くなります。UIUXの設計に注意を払うことによって、顧客体験を一気に高度化することも可能です。
申込、契約、請求書、支払い、領収書などはオンラインで処理できるに越したことはありません。貴重品を預けようとしている潜在顧客は、申込の前にたくさんの質問に満足のいく回答を求めます。
このようにデジタル技術で高度化したトランクルームは、クラウドを介して世界中の顧客を獲得できますが、同時に高いサイバーセキュリティを確保しなければなりません。
<参考情報>