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幼稚園でも小学校でも、中学校でも身体検査があったと思います。

身長がぐんぐん伸びたり、体重が増えたりするだけでなく、アレルギーや呼吸器疾患など、学校側でも注意すべき体の特徴は、幼稚園でも小学校でも調査して記録してあって、新学年になれば新しい学年にそうした情報が伝達されているはずです。

小学校


けれども、転校した場合はどうでしょう。学習の記録や直近の身体測定の結果くらいは伝達されるのかも知れませんが、在学中に蓄積された情報の多くは、個人情報ということもあって転校先の学校には伝わりません。
これは同じ地区に住んでいて公立小学校から公立中学校へ進学する場合にも同じです。
病院やクリニックのカルテが、医師の紹介で行く場合を除き、別の病院やクリニックに行く場合には全く引き継がれず、お薬手帳の情報くらいしか伝わらないのと同様に、学校から学校へ情報が伝わることは学業成績などを除きほとんどありません。

アメリカでは例えばPanorama Education社などが幼稚園から高校までの児童生徒の成長をトラッキングするサービスが登場しています。
生徒の出席や行動、学業成績を追跡し、教師や進路指導カウンセラーに適切なタイミングでフラグを立てることができるそうです。
フラグが通知されれば適切な指導を行って生徒を再び軌道に乗せることができるとのこと。

例えば高校の進路指導カウンセラーは1人で何百人もの生徒をサポートしているようです。全員に目を配って、出席や成績などをトラッキングしておいて、変化やその兆候を察知して、適切な指導を行うことが求められているわけです。
教師はさらにきめ細かな指導が求められます。
指導のためには成績証明書の確認やカリキュラムに関するスケジュールと進捗といったドキュメントの管理が必要です。紙を使った手作業ではエラーが起こりますし、変化を捉えることが難しいに違いありません。
そして、こうした作業はいつまでもいつまでも続く仕事です。

卒業


過負荷となる手作業によって生じた指導者側のヒューマンエラーで被害をこうむるのは学生の側です。デジタル技術で作業を効率化し、浮いた時間が生徒の指導内容の検討や実際の指導に振り当てることができれば、地域の進学率も向上するはず。学校の評判がよくなって、入学希望者が増えて、グッドサイクルが回り始めることでしょう。



<参考情報>