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お役所仕事というと世界中で非効率とか遅いとか、窓口をたらい回しにされて住民がイライラするということで、世界共通の頭痛のタネのようです。

「ズートピア」という動物たちの登場するアメリカのアニメ映画がありますが、その中で警察官で主人公のウサギが犯人のナンバープレートを照合しようとする場面がありました。DMVという車両登録や運転免許(試験・交付・更新)を扱う公的機関が全米の各州にあるのですが、ここは業務の流れが遅くて、すごく長く待たされることで有名です。

ナンバープレート

映画の中ではDMVの職員を務めているのはナマケモノたち。話すのもゆっくりで動作も緩慢。これじゃあナンバー照合するのに日が暮れてしまうと嘆くのですが、この可笑しさが分かる大人の観客には大うけだったそうです。

ナマケモノ

1月末にスタートしたTexas by Texas (TxT)は、テキサス州のDepartment of Information Resources (DIR)(情報リソース局)が開発したデジタル・プラットフォームです。

テキサス州の居住者は、居住者は https://txt.texas.gov/ でオンラインアカウントを作成することができます。アカウントが作成されると、ユーザーは政府発行のライセンスと登録を管理し、さまざまなアイテムに関する事前通知を受け取ったり、手続きを完了させたりすることができるそうです。

自動車

このサービスはブラウザからも操作できますが、スマホのアプリからも利用可能。当初は、

  • 運転免許証または州IDの更新
  • 車両登録の更新
  • マッサージ療法士またはマッサージインストラクターの免許証の更新

から始まって、順次、州に関する様々なサービスがワンストップで利用可能になっていく予定だとのこと。

DMVに行って免許更新のために長い列で待たされた経験がある大多数のアメリカ人の大人は、このサービスを大歓迎するに違いありません。

日本でも新学期が始まる頃に電車やバスの通学定期を買い求める学生さんたちが長い列を作っていますが、次第にスマホを定期券代わりに使えるにようになって、購入もオンラインで行うのが当たり前になっていくのではないでしょうか。

また、ペーパーワークがデジタルになることで、免許の更新時期を知らせる郵便物は不要になりますし、期限を調べるのも簡単になります。登録すべき情報などをステップバイステップで表示できますから、漏れや手間が減らせます。

デジタル化は、うっかりの防止にも役立ちそうですね。

<参考情報>