動物管理サービス
保護すべき動物の数が増えても職員の数を増やしたり設備を増強するには時間もお金もかかります。日々の運営の課題解決にはテクノロジーに目を向ける必要があります。
動物保護施設が施設内で使う動物管理ソフトウェアは、動物の頭数や状況その他の情報を管理するための主要なツールとなっているそうです。
アメリカなどでは、大型犬などの保護動物を飼ってくれる人を見つけるマッチング・アプリがいくつもありますし、SNSも同じ目的のツールによく使われます。今では動物の里親になろうとする人は、現地に行って初めて見るのではなく事前にオンラインで動物の様子を見て、ある程度は心の準備を整えてから来所するのが一般的なのだとか。
実際に養子縁組をする場合には、たくさんの書類を準備する必要があり、サインも求められます。こうしたフォームの記入や提出もオンラインでできるようになってきました。
オンラインを使うと電話対応の時間を大幅に減らすことができ、これはスタッフが他の活動に割く時間を確保する上でとても重要です。
テクノロジーを使えば里親募集、そのためのイベント情報、里親を必要としている動物の情報、そのほか手続きなどに関する情報を地域住民と共有して、働きかけることが容易になります。テクノロジーを上手く使えば、リーチをどんどん広げることができるのです。
お金のやり取りが発生する場合にもオンラインは便利です。コロナ禍の影響で請求や支払いはオンラインで処理することが一般化しました。現金を受け取ったら、金庫に収納して金融機関に預けるときに人の手を介します。金額が合わないと困ったことになります。
ペットにはチップを割り当てて、里子になった後でも必要に応じて位置情報を突き止めたり、個体情報を照合することも可能になっています。
予防接種その他の動物医療情報記録も紐づけが容易になります。
CMSを使ってWebサイト上で情報提供する場合にも、職員に一定のスキルや経験が必要になります。写真や動画も同時に提供するとなると機材も必要でした。
Webサイトの安定した情報発信力は変わりませんが、今を切り取るにはやはりSNSが威力を発揮します。
シェアの大きなSNSの場合、リーチが稼げるだけでなく、情報を発信する際に必要なスキルのハードルが下げてありますから、経験の浅い職員でもタイムリーに情報発信を行うことができます。
ペットのマッチングのようなサービスの場合、広く受け入れられているSNSの活用が有効そうです。
また、一家庭でたくさんのペットを飼うケースはまれなので、手続きその他についての情報提供は必須です。ビジターの多くの疑問を短時間で解決するようなFAQページを作るのは大変ですが、チャットボットなどの力を借りれば、適切な情報を上手に提供することができるでしょう。