学生寮DX

Z世代は、情報技術があって当然の時代に成長していますから、テクノロジー以前の生活をまったく知りません。デジタルのない生活は想像することも難しい世代になります。
また、何かを決める場合に必要な情報をゲットする方法を正確に知っています。多様で十二分な情報に簡単にアクセスできます。

Z世代を受け入れる学生寮は、住宅にデジタルを組み込む必要があります。学生のニーズを聞いたり苦情を受け付けるには、住み込みの管理人さんによる相談受付ではなく、24時間対応のデジタルツールを準備して、緊急度に応じた対応が必要になります。

Wi-Fiや高速インターネットがない建物では学生をつなぎとめることはできないでしょう。また、オンラインショップなどでの買い物が多いので、荷物を受け取る場所が必要です。学生は届いた荷物に24時間365日、アクセスできなければなりません。

お部屋


学習環境については、少し変わった特徴があるようです。基本的には個人が独立して学習することを好むのですが、その場所は皆とある程度、共有のスペースであることが望ましい人が多いようなのです(”alone together”を好むということのよう)。
そのため、自動販売機や、キッチン、ゲームをしたり皆でTVスポーツ観戦できるような共有スペースも求められているようです。
快適さと便利さのための新しい技術設備の充実が学生を惹きつける上では重要そうです。

プライベートな作業が可能な遮音されたスペース、たくさんのコンセント、テーブル、HDMIケーブルを備えた大型モニター、スピーカー・マイクが必要です。とにかく充電ステーションは寮の中の随所に必要となるでしょう。落雷などにより生じる瞬時の非常に大きな高電圧・高電流から機器を守るためサージプロテクターも必要です。

Wi-Fiだけでは不十分で、寮の各部屋にLTEや5Gの電波が入るかどうかも重大です。

図書館


こうして並べると、寮の設備を充実させるために相当な投資が必要となりますが、デジタル化によって大学で大量に消費されてきたペーパー(紙)の本や資料を大幅に削減することができ、時代の要請に応えることのできるキャンパス生活を送ることが可能になります。

<参考情報>