大学サイトのニーズに応えるDrupal

ニューオリンズで開催されたDrupalConで、Mediacurrent社のJeff Diecks氏が、Drupalによる大学サイトの構築について語っています(YouTubeの映像)。

 

大学のサイトは、ロゴやスクール・カラーなどは共通ですが、学部や学科によってサイトの内容や運用方法に対する考え方がまったく違うので、往々にしてサイロ化が進んでしまいます。サイロというのは北海道の農場などに見られる穀物や飼料の貯蔵設備ですが、最近では組織の業務プロセスやシステムなどが、部門間の連携なく、個々に自己完結して孤立してしまうことを指しています。

 

Diecks氏は、LSU(ルイジアナ州立大学)のサイトを従来のWordPressから、Drupalに移植するプロジェクトを率いた経験から、

・使いやすい(フレンドリーな)URLパターンがない

・エディターがバニティーURLやリダイレクトをコントロールできない

・Google Analytics、Googleウェブマスター・ツールにアクセスできない

といったWP(WordPress)での運用時の課題を解決しつつ、複数の学部・学科に固有の問題にも応えながら、Drupalのサイトの設計・開発・運用が可能だったことを強調しています。特に、州立大学で予算の限られたプロジェクトでは、Drupalの多様なモジュールの組み合わせが役立ったとのことです。