NASDAQが、Drupal 8を採用

世界最大の新興企業株取引市場であるNASDAQのITを支えるNasdaq Corporate Solutionsが、オープンソースのDrupalを採用しました。

投資家向けに財務状況や業績などの企業情報を提供するIR(インベスター・リレーションズ)用ウェブ・プラットフォームが、2017年からDrupal 8を使って生まれ変わります。Acquia社の新たな成功事例となることでしょう。

 

NASDAQに上場する錚々たる企業が、Drupal 8を使って情報を発信することができるようになります。また、投資家はDrupal 8で発信される情報を受け取ることになるわけですが、こうした情報の取り扱いでは信頼性とセキュリティーが極めて重要です。プレスリリースなど、企業の情報開示に不具合があれば、その影響は世界に及んでしまいます。オープンソースの有用性がここでも認められたということになります。

 

プレスリリースによると新しいIRプラットフォームは、以下のような特徴を持つことになります。

 

  • ・ユニークなコンテンツと分析:(既存の)Nasdaq IR Insightプラットフォームの定評のあるユニークなコンテンツと分析をシームレスに統合
  • ・モバイルにフォーカスした革新的で柔軟なデザイン:人気の高いソーシャル・ネットワークのメタタグなど先端のSEOオプションを備え、モバイル経験を向上させるカスタマイズ可能でレスポンシブなデザイン
  • ・機能満載のコンテンツ管理システム:プラットフォーム利用企業がコンテンツの管理を拡張できる公開機能
  • ・セキュリティー機能の強化:認証、ファイル転送機能、サイトセキュリティ、公表前コンテンツへの厳格なアクセス制御の向上

 

<参考情報>

 

Photo credit: bfishadow via VisualHunt / CC BY