グリーンテック

持続可能性に貢献できる技術の幅は広そうです。例えばモバイルの5Gや人工知能(AI)は、さまざまな場面でスイスアーミーのように役立っています。後者は製造業ではその有用性が顕著で、いろいろな場面で効率性をアップさせてくれそうです。

効率がよくなれば、同じ量のものを生み出すために必要なエネルギーを削減できます。さらに、無駄に廃棄されるものが減れば、製造する量そのものを抑えることもできます。

AI以上に世界の人々の暮らしや社会に変革をもたらしそうな技術を想像するのは難しそうです。

太陽光

自動車は自動運転になり、個人所有からシェア化が進んで、オンデマンドの運行にもAIが活用されて、同じエネルギーで効率よく人や物を運搬できるようになります。コロナ禍以降、テレワークなどが一般化したように、今後、長距離の移動は何か特別なことになっていくかも知れません。

 

AR(拡張現実)や音声インタフェースは、コンピュータとネットワークと人間との間の関係を劇的に変えました。学校や職場でのトレーニングは、こうした技術の支援で大幅な時間短縮が可能になります。プロとして働けるようになるまでの訓練期間の短縮です。

 

クラウド活用で、経理、顧客サービス、販売、サプライチェーンマネジメントの効率性が高まっています。毎月繰り返される手入力や目視によるチェックはAIが代行してくれます。ペーパレス化が進めば電子データだけをコンピュータがやり取りすれば済みます。

そして、クラウドとモバイルで、インターネットに接続できるデバイスならば、世界中どこからでも必要な情報にアクセスすることができます。パンデミックの頃、日本企業は郵送される請求書や領収書の封筒を開封するために、また決裁文書に押印するために出社する必要があると言われました。そうしたことは過去の笑い話に必ずなりますよね?

外国

CDP(カスタマーデータプラットフォーム)が、顧客とビジネスとの接点を濃密にしてくれています。賢いMAツールによって、広告の受け手である消費者には、必要な宣伝が届く機会が減るはずです。いつまでも、下手な鉄砲数撃ちゃ当たる式で無駄な広告を発信し続けるブランドやZ世代から見向きもされなくなります。

 

ここで取り上げた技術はそれぞれがSDGsのために開発されてきたものではなく、用途としても当初は環境への負荷の低減という観点ではなくて、より速く、より便利に、より効率的にという経済原理で語られていたものばかりですが、こうした技術を上手に使えば、人間が地球環境にかける負荷をずいぶんと減らすことができそうです。

 

 

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