スマート・ベイビー・テック

ミレニアル世代が子供を持つようになったので、子育てにスマート・テックを使うのが常識になりつつあるそうです。

ミレニアル世代は日常生活のあらゆる場面にテクノロジーを取り入れて、データを蓄積したり、フィードバックを獲得したりすることを当たり前のようにやっています。スマートフォンもFitbitもEchoも日常生活の一部だったのですから、アプリとウェアラブルを利用して自分のフィットネスや睡眠サイクル、体重、消費カロリー、走った経路や距離などのデータを保管したり、グラフや地図にマッピングして確かめたりすることに何の抵抗もありません。

おむつ



そんな世代が親になれば、心拍数や酸素レベル、睡眠の様子やオムツの状態をチェックするセンサー付きのガジェットを赤ちゃんに装着して、トラッキングを行うことはごく当たり前のことのようです。
今の若い親たちは、ベビー服、ベビーベッド、ボトル、ベビーカーなどからデータを集めます。
授乳タイミングやオムツ交換のタイミングを知らせたり、新生児を初めて育てる親のストレスを軽減するためのサポート的なものもあれば、子育てのプロセスの一部を自動化しようというものもあります。かつては直観に頼って行っていたタスクを間違いなく実行するためのガジェット類です。

例えば、スマート哺乳瓶は赤ちゃんが飲む量や温度、ボトルの傾く角度などをトラッキングし、スケジューリングし、間違った温度や角度であれば修正を促してくれます。

洗濯したおむつ


ベビーベッドの様子をWebカメラで監視したり、泣き声などをWi-Fi経由で離れた部屋などで家の仕事をしている親に知らせるようなガジェットは古くから存在しました。今ではセンサーが乳幼児の呼吸まで見てくれます。音や照明によって赤ちゃんの睡眠の質を高める製品もあるそうです。

急な発熱に気づかないリスクを軽減するために赤ちゃんの体温を常時トラッキングする製品もあります。体重計もただ測定するだけの単機能なものよりも、数値をトラッキングしてトレンドを分析したり視覚化してくれるものが好まれます。
どのみち授乳するたびに体重計に乗せて、数値を手書きで記入しなければならないとしたら、体重計の乗せるだけでクラウドに数値がアップされる方がどれだけ楽だか分かりません。新生児を持つ親にはやるべき仕事がたくさんありますから、どんな種類の効率化であってもストレス低減には有益です。

やがて搾乳器から集めた母乳を保存するシステムも一般化するでしょうし、もしかしたら、授乳そのものをロボットが行うような製品も登場するかも知れません。ベビーフードも自宅で簡単に調理できるようになるでしょう。ベビーカーの自動運転も当たり前になる可能性があります。

ただ、どんなに技術が進んでも、親と子のふれあう時間は長ければ長いほどいいということは変わらないのではないでしょうか。


<参考情報>
Incubators and innovators: tech transforming neonatal baby care
Innovations and technology transforming 'Neonatal baby care'
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