Drupalデジタル・サイネージ

作家のテネシー・ウイリアムズやジョン・アーヴィングなどを輩出したアメリカのアイオワ大学では、Drupalをウェブサイト以外の目的に活用しています。

 

もともと、学生や教職員向けの通知や案内は、掲示板などに紙を掲示していたのですが、紙が無駄になるばかりでなく、その入れ替えにも非常に労力がかかっていました。そのため、遠隔で一斉に提示内容を変更したり、最新の情報を届けるために、広いキャンパス内の16か所にデジタル・サイネージが設置したのですが、そのコンテンツ編集にDrupalが採用されています。

 

Drupalが採用された理由は、時間と予算の節約です。また、操作性のよさもポイントでした。通常、デジタル・サイネージには専用のコンテンツ編集ツールがありますが、バックエンドを大学のウェブサイトと同じDrupalにすることで、コンテンツが簡単に流用できるようになりました。編集者の場所の制約もありませんから、いつでもどこからでも情報のアップデートが可能です。緊急にお知らせにも対応できます。もともと、ウェブサイトでは学生や教職員向けに情報を発信していたわけですが、これとは別にデジタル・サイネージ用のコンテンツを作成・編集してたとすれば、大きな手間となったはずです。

 

システムは、外部の開発会社などは使わず、大学で内製しました。すでに大学の開発チームは機能追加や改善に取り組んでいて、YouTubeの動画を表示したり、天候情報、ニュース、イベント情報、バスの到着時刻などを表示できるようになったほか、安全に関する緊急情報の通知にも対応可能となっているそうです。

 

 

参考URL

Units embrace free, user-friendly Drupal Digital Signage Service